【目指せ!一発内定!】転職の企業研究はこれで完璧!一歩差をつけるために知っておきたいこと

選考

企業研究ってどこまでやればいいの?
大事な情報はどこにあるの?

基本情報はちゃんと見たから大丈夫でしょ!

面接において企業研究は必須です。
ですが、情報はたくさんありキリがありません。

そこで!
面接に使える企業研究の方法をまとめました!
無駄に知識武装する必要はありません。
これさえ覚えれば十分です!

では早速紹介していきます。

企業研究の目的とは?

目的?
そりゃー志望動機をつくるためとかでしょ?

それだけではありません。
企業研究は面接でのすべての回答につながります!
また、自分自身に最適な会社を選べるでしょう。

重要なのはしっかり目的を持って情報を集めることです。
目的の無い情報収集に意味はありません!

自分に合う企業なのかどうかを確認する

求人情報や応募要件、会社概要や社風など入社後に後悔しても遅いです。
まずは自分自身にとって魅力的な企業なのかどうか。
そして、選んではいけない仕事もあります。
詳しくは後述しますが、例えば通勤時間が長いだけで人は幸福度が激減します。

ブラック企業はもちろん避けるべきですが、
自分自身で誤った選択をしないためにも、自分のなかの絶対条件を設けましょう。

企業が求める人材を知り面接に受かるため

企業研究が無ければ志望動機は作れません。
ですが、他の質問への回答も企業研究が無ければつくれません。

なぜならすべての質問はあなたが「企業のニーズに即しているか」を確認するために行われます。
そして、その企業のニーズを知らなければ適切な回答が作れるわけがないのです。

企業が欲しい人材は
優秀な人ではなく、企業のニーズに合う人です。

例えば、自己PRを求められたとき。
あなたの手元には、「リーダーシップ」と「行動力」という強みがあります。
どちらをアピールするべきでしょうか?
企業はどちらを求めていますか?

参考:転職での自己PR必勝法!履歴書への書き方から面接での伝え方まで全て網羅(例文付き)
【一発内定】面接での長所短所の答え方はこれで完璧~一覧や職種別別の例文付き

志望意欲を伝えるため

面接において大切なことは意欲を伝えることです。
書類選考通過の段階であなたの経歴はすでにOKをもらっているのです。
ってことはどれだけ意欲があるのか、何がしたいのか。
これこそが面接でみられると思ってください。

入社したいです!
御社じゃなければダメなんです!

え?なんで?
うちのどこが?
何でこの業界?ほかの会社じゃ何でだめなの?

意欲があるなら調べてくるはずです。
というか、調べてきたからこそ入社したいって思えるはずなんです。

「入社したいです!」「頑張ります!」って言ってるくせに
仕事内容を理解していない、会社を知らない。
「じゃーなんでうちに入りたいの?」ってなります。
そんなのあり得ないと思うかもしれませんが、かなり多くいるので注意してください。

応募前にはここをチェック!

さて、応募先企業を選ぶ際何を見たらいいのでしょうか?
好きな仕事?やりたい仕事?それだけで選んじゃっていませんか?

わたしは好きを仕事にすることには反対です。
というよりできないと思っています。
参考:好きなことで稼ぐ?そんなの嘘っぱち。本当の自分のキャリア・仕事を考える

仕事選びはまた別の記事でご紹介するとして、
最低限の企業研究を紹介します!

求人票の見方

・職種

同じ仕事内容であっても企業によって担当する業務範囲が異なるので要注意です。
職務内容にしっかり目を通しましょう。

・職務内容

どれだけ詳細に書かれているかが重要です。
詳細に書かれている場合は入社後に担当する業務がすでに決定しているのでしょう。
前任者の穴埋めという意味合いがあることが多いです。
大まかな場合は、応募者の素質、ポテンシャルに応じて入社後臨機応変に業務が変わることも考えられます。
「この業務だけしかしません!」っていうこだわりはマイナスですね。

・給料

書かれている金額は、あくまで企業内での標準的な水準です。
300~500万と書かれている場合、スキルや経験、面接の評価によって上下はするものの
それ以下もしくはそれ以上は、あまり考えられません。
また、ここに書かれている金額は総支給の金額です。
月給30万円、と書かれていても手取りで30万円もらえるわけではないので注意しましょう。

・就業時間

一般的には会社の就業規則に明記された時間が掲載されます。
しかし、これを鵜呑みにしすぎると危険です。
既定の時間がかかれているだけで、残業がないとは限りません。
入社後後悔しないためにも、「内定後」に確認しておくのが良いでしょう。

何で内定後なの?

条件のことを気にしすぎるのは印象良くないからね。
面接では言わない方がベター。
内定取ってしまえばこっちのものだから、
条件面の質問は内定後に!

・休日、休暇

週休2日=毎週2日休めるということではありません。
「1カ月の間に二日休みの週が少なくとも一度ある」という意味です。休みが少ない可能性があります。
また完全週休二日は毎週2日休めるという意味ですが、必ずしも土日休みではありませんので要注意。

・待遇

社会保険完備(社保完)とは厚生年金、健康保険、労災、雇用保険のことです。
従業員が守られる仕組みがあるかどうかは大切ですね。
また「交通費支給」と書かれていても全額とは限りません。
全額支給の場合は交通費全額支給と書かれていることが多いです。

・みなし残業、固定残業代

あらかじめ残業代を設定されていることがあります。
みなし残業として定められた時間に満たなかったとしても残業代は支払われます。
また、みなし残業時間を超えた分についても支払われるのでご安心を。
記載されている給料が、残業代を含んだ金額なのかどうかは重要ポイントです。

・試用期間

試用期間のありなしも要チェックです。
試用期間の長さや待遇の違いなどは確認しておきましょう。
社会保険は試用期間中には加入できないこともあります。

・賞与

前年度の実績が書かれていることが多いので、あくまで参考程度にしておいてください。
賞与はあくまでも余剰利益の再分配です。
賞与有とかいてあっても業績次第では出ない場合もあります。

選んではいけない企業はここをチェック

何に喜びを感じるかは、それぞれ異なりますが
何に不幸を感じるかは似たり寄ったりです。

そのため下記のポイントに当てはまる企業は避けましょう!
いくら給料が高くてもそれ以上にあなたの幸福度を下げてしまいます。

●通勤時間が長い
日本人の通勤時間の平均は往復で1時間17分です。
長時間の通勤は肥満と離職につながります
●労働時間が長い
●休日出勤
帰宅後も仕事を続ける人は幸福度が40%も低下します。
またプライベートで仕事のことを考えただけでも幸福度は激減します。
●雇用が不安定
不安定な賃金や契約体型は不安でストレスが溜まります。
先々職がなくなるかもしれないというストレスは大きく幸福度を下げます。
●ソーシャルサポートがない
困ったときに会社や同僚、上司が守ってくれる体制があるかどうかは重要です。
●仕事のコントロール権がない
単純作業でマニュアル通りの仕事よりも裁量権を少しでも持てる仕事を選びましょう。
●組織内に不公平が多い
(参考:科学的な適職)

いくら好きな仕事でも上記の条件に一つでも当てはまっているだけで
幸福度は大きく下がります。
「あなたは何のために働くのか?」よくよく考えて応募しましょう。

応募書類を書く際にはここをチェック!


さて、ではまず書類選考です!
書類選考段階で企業研究をがっつりするのは非効率です。
書類選考の通過率は大体30%と言われています。
もちろん書類選考を通過させるためにも企業研究は必要ですが、
書類でNGだと徒労に終わってしまうので必要最低限で行きましょう!

職務概要、自己PRは相手のニーズに合わせて

書類選考で一番重要なのはあなたの過去の経験がニーズに合っているかどうかです。
自己PRや志望動機はあくまでもおまけ。
必要な経験が無いのであれば見もしないで落とされてしまいます。

しかし、経験が合格ラインのボーダーライン上にある時に自己PRがあれば
書類通過させることもできるでしょう!

自己PRでは今までの仕事のなかで成果を出したことや、褒められたこと、任されたこと。
あなたの強みや経験のどれをピックアップするかが重要です。

例えば、営業職に応募するとき。
「その会社の営業職で一番活躍している人はどんな人でしょうか?」
その人が持っていて、自分にもある経験やスキルは有りますか?
それこそがアピールすべきポイントです!
その「求められている人材」を知るために企業研究をするのです。

応募段階で確認しておきたいこと

・求人票の業務概要で求める人材、スキル、経験を把握する
・会社HP、採用ページなどで働き方、評価ポイントを理解する

例えば、
「個人で裁量権が持てる職場です!」という会社もあれば
「チームで動いてチームワークを重んじる職場です!」という会社もあるでしょう。
個人で裁量権を持てるのであれば、PRすべきは行動力だったりチャレンジ精神だったり。
チームワークを重んじるのであれば協調性だったりがアピールしたいポイントです。

企業が求める人材に合わせて自己PRで強調するポイントは変えていきましょう!

面接前にはここをチェック。知っておきたい情報はこれだ!

さて、書類選考が通過したなら本格的に企業研究を行いましょう!
面接は準備が勝負を決めると言っても過言ではありません。

なぜなら、過去の経験は変えようがないですし、書類選考で経験はOKをもらっているのです。
面接で
「御社でなければダメなんです!」
「御社にとって私を採用することにはこんなメリットがあります!」

そう伝えることが出来れば内定は目前です。

そのためには企業を企業が求める人材を知っていなければいけません。
面接での質問を想定しながら情報を集めていきましょう。

企業の基本情報

弊社の社長の名前をご存知ですか?

こんなくだらない質問、私は嫌いですが本当にこんな質問をしてくる人はいるんです。
特に新卒採用に多いですね。

社長の名前を暗記すべきかはおいておいて、、、
企業の基本情報からわかることは沢山あります!

代表取締約の経歴
ベンチャー企業、スタートアップであれば社長の色が濃く出ます。
営業出身なのか技術系なのか。どんな会社でどうゆう経験をしてきたのか。
従業員規模が小さい会社ほど社長や役員の経歴は重要です。

企業理念
理念やビジョンは同業他社との差別化のポイントでもあり、会社の方向性そのものです。
むしろこの理念に共感できないようであれば入社するべきではないかもしれません。

設立年、従業員数
これは働き方に大きく影響を与えます。
設立10年以上であればある程度組織として形作られてきてるでしょう。
むしろそれより若い会社であれば縦割り組織ではなく、一人で複数の役割を担うことも考えられます。

また、従業員数には30人の壁、50人の壁、100人の壁があります。
30人を超えると経営者中心だった企業が組織へと変化していきます。
マニュアルの作成やルール等が必要になります。しかしまだ業務は横断的です。
1人の人で様々な役職を兼任することもあり、臨機応変な働き方が求められます。

50人を超えると経営者一人による管理が限界になり、
役職を設けて指示系統を作り始めます。このころには業務は分担されてくるでしょう。

100人を超えると職務はより分担され各分野での専門性が高くなります。
部署間の垣根が高くなり、自分の業務に対する高度なスキルが求められます。

何年でどこまで大きくなったのかも同業他社と比べてみると面白いよ!
急成長中なのか緩やかに成長してきたのか。

参考:【完全版」ベンチャー企業への転職を考えたら読む記事~

事業内容

事業内容は「誰に、何を、どうやって」で考えましょう。
どんな企業であれ、「顧客にサービス(商品)を提供してお金をもらいます」
それが、企業なのか個人なのか。
飲食店での接客や食事なのか不動産なのかIT技術なのか。
基本的には何かを提供することでお金をもらうということに変わりはありません。

誰に

まずは、BtoCなのかBtoBなのかどちらもなのか。
そして、BtoBの場合は相手はどんな企業なのか。
BtoCの場合はターゲットは男性?女性?年齢は?住まいは?
狙っているターゲットを把握しましょう

何を

その会社が扱っている商品です。
複数の商品がある場合は自分が一番関わるであろう商品とメイン商品を把握しましょう。
実際に使ってみるのも良いですね!

どうやって

最近ではECサイトであったり、流通の拡大であったり提供方法も増えてきています。
また販促に関しても、SNSやYouTube、マスメディアとターゲットにより使い分けられています。
どんなインフルエンサーを使うのか。誰をターゲットにするのかも差別化のポイントです。

この事業内容を明らかにすることで同業他社との違いが見えてくるでしょう。

同業界のなかでの位置づけ

同業界のなかでの位置を知るには3C分析がお勧めです。

Company(自社)
社員数や営業拠点、売り上げ、製品
Competitors(競合)
競合他社、競合の強み、差別化、弱み
Customer(顧客)
顧客のターゲット、競合他社との違い

この観点で競合他社との違いを見つけます。
志望動機を聞かれた際に、他社との違いが明確にわかっていないといけません。
「それってほかの会社でも大丈夫ですよね?」
そう思われたら内定は出ません。

「御社じゃなければいけないんです!」
というためにも同業他社との違いは明確にしましょう。
業界地図や同業他社の会社HPから調べられます。

将来の展望

「これからどうなっていくのか。」
これはとても大事です!
面接ではキャリアプランを聞かれることもあるでしょう。
そのときに会社と目指す方向が異なればお見送りになります。

将来の展望は二つの観点から見ていく事が大事です。
・応募企業のこれからの事業展開
・業界全体の将来

・応募企業のこれからの事業展開

会社ホームページで新しい取り組みが発表されていることもあります。
採用ページで新規事業の担当者の求人が出ていれば、そこから類推することもできます。
社長のインタビュー記事で社長が夢を語っていることもあるでしょう。
その会社が次どこに向かおうとしているのかを知れば自分のキャリアプランを作りやすいです。

会社ホームページやIR情報の中長期経営計画などから確認できます。

・業界全体の将来

10年前といまでは働き方は大きく変わりました。
今と10年後も同じように大きく変わるでしょう!
そして、衰退していく産業もあるでしょう。

「2030年は~」や「10年後の~」のような書籍を読むことも一つの手です。
また業界地図には、10年後の技術進化予測が書かれています。
新しく生まれる技術を基に類推していくのも良いですね。

10年後がわかれば、アピールするべきポイントは明確になります。
例えば10年後には、単純なデータ入力はAIにとってかわられるでしょう。
タイピングのスキルや正確性、単純な表計算などのスキルはアピールすべきではないかもしれません。

働き方やキャリア

フレックスで働く時間に裁量権を与えられている会社もあれば
フルリモートで働く会社もあります。

多くの働き方の選択肢が増えて、
それに伴いキャリアの選択肢も多様になってきました。
応募企業ではどんな働き方があり、どんなキャリアを積めるのでしょうか?

採用ページに乗っていることが多いですが、
昇給昇進の仕組みや評価のポイントで、その会社が大事にしていることがわかるでしょう。
役職者の年齢が若ければ、実力次第でキャリアを積める環境かもしれません。
役員に女性がいたら、女性でもキャリアアップできる会社でしょう。

先輩社員の声や採用ページから、
今の従業員がどんなキャリアを積んでどんな働き方をしているのかを知ることで、
キャリアプランや入社してやりたいこと、志望動機などにつなげることが出来ます。

社風

ミスマッチにならないためにも社風の理解は必須です。
自分のためにもここは確認しておきましょう。

また企業側も自社の社風に合っているのかどうかを慎重に見極めます。
なぜなら企業は早期離職を非常に嫌がります。
採用や研修にコストがかかるため、採用したら長く勤めてほしいのです。
そのため社風とミスマッチだと思う人材は早期離職の懸念があるため
面接で不採用
にするでしょう。

チーム力を重視しているのか、個人の裁量を重視しているのか、
体育会系のノリなのか、
社員教育はどう行っているのか、
意思決定はどう行われているのか。

企業の組織風土が自分に合っていることを示すこともアピールになります。
結局その風土を作ってきたのは、その会社で中心となって活躍してきた人でもあるからです。

会社HPや社長のインタビュー記事、採用サイト、SNSなどで読み取れます。

製品、サービス

製品やサービスを可能であれば使ってみましょう。
そしてなぜその製品もしくはサービスが売れるのか。
そして、それがお客様にどんな影響を及ぼしているのか。

そしてその製品、サービスを好きになれるかどうかも重要です。
人は仕事を通して世の中に貢献をします。
そしてどんな貢献をするのかによって仕事から得られる満足度は変わってきます。

その商品はお客様をどう変えますか?
そして、あなたはそう変えたいと思えますか?
なんでそう思えるのでしょうか?
それを考えたら志望動機が一つ出来上がります!

また製品やサービスの口コミも参照しましょう。
もちろんすべてを鵜呑みにしてはいけませんが、
そこで多くの人が同じことを言っているのであればそれは事実の可能性が高いです。
良い意見も悪い意見も必ず会社はチェックしています。
それを知っていれば、
「御社の○○の課題を今までの経験を活かして解消して更に伸ばしていきたいです!」
なんてPRにつなげられます。

勤務条件

給料や勤務地、勤務時間、休日、手当、福利厚生など。
応募前にチェックした項目ですがここも再度確認しておきましょう。

というのも面接はこの条件を前提に話が進みます。
面接で話を聴いてみて「それでは話が違う!」っということにならないように確認しておきましょう。

また、同業他社と比べて違う点から企業の戦略をうかがうこともできます。
例えば、
他社と比べて給料が高い。
1人当たりに求められている成果の基準が高いのかもしれません。
定休日がある。
飲食店では日曜定休にしている店があります。
それはターゲットを平日に働いているサラリーマンに絞っているからでしょう。
接待などの利用が多い店なのかもしれません。

CSR活動

CSR活動とは企業が事業活動を行うことで社会や環境に与える影響について責任を持ち、
社会と共存していくための活動です。

いまはSDGsと言われる「持続可能な社会の実現」に向けて全世界が動いています。
多くの企業でも環境やダイバーシティ、貧困などの社会問題に取り組んでいます。

事業内外で行われている社会貢献は会社のビジョンを体現していることが多いです。
そのような活動に共感できるのであれば、理念やビジョンとのマッチ度も高いでしょう。

募集背景

求人票に書いてあることもありますが、転職エージェント経由での応募であればエージェントに聞いてみましょう。
その職種の募集の背景は、
・欠員による募集なのか
・拡大による募集なのか
によって求められるスキルや役割は異なります。

また何人採用する予定なのか。
1人であれば即戦力としてのスキルが求められるかもしれません。
複数人の募集であれば一斉に研修が行われるのかもしれません。

それを知ってどうなるの??

自分にどんな役割が求められているのかがわかれば
アピールポイントがずれることが無くなるよ

そのほか、自分が応募している職種以外にも採用活動をしているのかどうかもチェックしてみてください。
全体的に採用をかけているのであれば、拡大途中の会社でしょう。
また、採用ポジションが人事や経理などのコーポレート職であれば
拡大しているなかで体制を整えようとしているのかもしれません。
その会社がどんな人を採用しようとしているのか。
その背景には経営問題が必ずあります。

競合他社

まず考えるべきは、どんな製品やサービスが競合となるかです。
時計会社の競合は決して時計会社だけではありません。
時間を確認できるという点では携帯電話も競合でしょう。
ブランド品、ファッションという観点ではブレスレットや指輪も競合になるでしょう。

その商品がお客様のどんな課題を解決するのかを考えて
どこが競合になり得るのかまで考えてみてください。

そこまで考えれて競合となりうる会社と応募先企業との違いを明確にすることで
「どうしても御社でなければいけないんです!」
というアピールにつながる志望動機が作れます。

これを見れば完璧!企業研究で確認すべき情報はここにある

なんか知るべきことは沢山あるけど、どこを見ればいいの?

面接明日なんだけど!
もう時間ないよ!

ご安心してください!
情報収集にはコツがあります!
必要な情報があるところに、欲しい情報を求めてアクセスすれば一時間で終わります!

企業ホームページ

企業ホームページは必ずチェックしましょう!
見るべきは
・会社情報
 ・事業概要
 ・基本理念、ビジョン
 ・トップメッセ―ジ
・IR情報
・採用情報

上記は必須です!

IR情報

IT情報は普段見慣れていない人からするとわかりにくい資料です。
しかし、そこには会社経営の全ての数字があり、今後の事業も書かれているため
必ず目を通してください。

有価証券報告書や財務ハイライト
ここを見れば企業の売り上げや利益がわかります。
同業他社と比較することで応募企業が力を入れている領域や弱い領域がわかるでしょう。
また有価証券報告書には平均給料や平均勤続年数、従業員数も乗っています。

中長期経営計画
企業の数年~数十年後にわたる中長期のビジョンが書かれています。
キャリアプランを策定するにあたり、参考にしたい資料です。

アニュアルレポート、総合報告書
これは会社の社風やビジョン、理念など企業の個性がわかります。
いまの課題や欲しい人材、今後の展開や目標が書かれていることもあり、
これだけ見たら事足りることも多々あります。

採用情報

採用情報は自分の応募職種以外も見てください。
どんな職種で募集をしているのかも重要ですが、
各職種で共通しているポイントがあるはずです。
その共通しているポイントこそが、その会社にマッチする人です。

また先輩社員の声や、キャリアプラン等が載っていることもあります。
これらは「どんな人が欲しいのか」という企業からのメッセージです。
洩らさず全てに目を通しましょう。

採用サイト

多くの企業は自社のホームページ以外でも採用活動を行っています。
というのも、よほどの大企業ではない限り自社ホームページからの求職者の応募はほとんど期待できないからです。

さまざまな求人サイトがありますが、どこにどんな求人を載せるのかで戦略をうかがうことが出来ます。

・新卒採用サイト
中途採用でも新卒採用サイトはチェックしてみてください。
というのも、新卒の学生向けにとてもわかりやすく業務内容を解説しています。
また新卒採用は非常に競争率が高いです。
毎年何万人が一斉に就活を開始するため、
学生の目に就くように他の企業との差別化を強調しています。
入社後の働き方やキャリア、研修制度なども詳しく乗っているので必ずチェックしましょう。

・リクナビ、DODA、マイナビ
大手の求人掲載型のサイトで求人が掲載されているかチェックしましょう。
求人掲載型の場合、掲載に高いお金がかかりますが大量の応募を期待できます。
そのため複数人の応募を獲得したい求人が掲載されます。
また複数の職種の求人を掲載していることも多いです。
自分が応募している職種以外で企業が拡大していきたいポジションや事業がわかります。
他の求人にも目を通しておきましょう。

・ビズリーチ、キャリアトレック
即戦力採用に定評があるサイトです。
求職者側もサイトに登録するのには審査が必要であり、一定スキル以上の人しか利用が出来ません。
メインはスカウトメールによる企業からの声かけです。
このサイトで掲載している求人では、あなたの将来のポジションがわかるかもしれません。
ピンポイントで補強したいポジションが掲載されていることが多いでしょう。

・Wantedly
SNS型の求人掲載サイトでカジュアルです。
掲載も無料ででき、求職者側も「ひとまず話を聴いてみよう」という軽いスタンスの人が多いです。
そのため、応募の窓口を広げるために社内の雰囲気や働き方などをカジュアルに掲載しています。
社風をイメージするには最も適しているでしょう。

求人票

意外と見落としがちですが求人票には沢山役に立つ情報が隠れています。

求めている人材や歓迎要件、必須要件などダイレクトに欲しい人材が書かれています。
これは直接あなたに向けて書かれているメッセージなので一番重要です。

そして求人票は複数種類がある可能性があります。
転職エージェント経由で渡される求人票は、転職エージェント独自に作っている場合もあります。
そのため、同一職種でほかに掲載されている求人票がないかを上記の求人サイトで探してみてください。

会社四季報

上場企業の株式の情報やトレンド情報が書かれています。
応募企業が上場していたら要チェックです!

会社ホームページ上のIRと違う点は
これは企業の情報をもとにした外部の専門家の意見が書かれていることです。
会社の状況や将来性、業界内でのポジションがわかります。

また同業他社の情報も近くに掲載されているため、
比較検討がしやすいでしょう。

業界地図

毎年発行される業界地図には業界内での主要企業や各企業の立ち位置、業界規模が掲載されています。
掲載企業数は多くはないため、業界のトップランナーだけしか掲載はされていません。

しかし業界の知識を身に着けるためには必須のアイテムです。
業界の最新トピックスや動向、将来性がわかるため
応募企業が戦っているフィールドを知ることが出来ます。

また明らかに衰退している市場もあります。

マッキンゼーの戦略研究グループでの世界規模のスタディによると事業成長を決める要因は戦略、実行力、リーダー、市場。~

なかでも事業成長の7割以上が市場によって説明できる

シン・ニホン 著:安宅和人

どの市場で戦っているかは非常に重要です。
戦う市場を見誤ることの無いように将来性の高い市場を見極めましょう。

インタビュー記事、ブログ、SNS

個人名でインターネットを検索してみてください。
例えば社長の名前で検索すると、
インタビュー記事やブログ記事が出てくることがあります。
社長の生の声は非常に大切です。
今後のビジョンや社員に求めていることなどポロっと重要なことがまぎれています。

また面接が決まったときには面接官の名前を教えてくれる企業もあるでしょう。
特に最近オンライン面接では担当者名がわかることが多くなっています。
その面接官の名前でも検索してみてください。
ブログやSNSなどが見つかるかもしれません。
人事に力を入れている企業ではそのように日ごろから発信してしている所もあります。
面接官がどんな人で何を大事にしているかわかれば戦略が立てやすいでしょう。

製品、サービス

ただ、上っ面の情報だけではいけません。
その製品がなんで需要があるのかまで考えましょう。

製品が優れている→開発チームが優秀?企画が優秀?
多くの人が使っているから→マーケティングが強い?営業力?
価格が安い→製造チームが優秀?コスト管理が優秀?
買いやすい→流通が優秀?

どこが優れていて、何で選ばれているのかを知りましょう。

関連書籍

最近は誰でも簡単に本が出せる時代です。
Amazonなどで調べてみましょう。

また、業界に関する書籍や職種に関する書籍を読むのも一つの手です。
志望動機が思いつかない、キャリアプランが立てられないときは読んでみると良いでしょう。
しかし、古い本は読まないように気をつけましょう。
業界も職種も日々変化しています。
最新の本をさっと読む程度で十分です。

転職エージェント

転職エージェントを使っているのであれば最大限利用しましょう。
会社の社長や人事担当者とつながっている可能性が高いです。

・どんな人が欲しいのか?
・今までの面接でどんな質問があったのか?
・今までの合格した人の特徴
・不合格の理由など
選考に関する情報を隠し持っています。

また面接対策もお願いしてみると良いでしょう。

口コミサイト

製品、サービスに関する口コミもそうですが、
会社の就労状況に対する口コミもチェックしておきましょう。

転職会議などが有名です。

決して鵜呑みにしてはいけません。
退職してから口コミを書く人は嫌な思いをして、復習したいと考えている人が多いです。
ですがそれは唯単にその人が仕事が出来なかったからかもしれません。

事実も中にはあります。
社風をなんとなくイメージする程度に使ってみましょう。

調べた情報を活用するために

情報は情報です。正しく活用しなければ、なんの意味もありません。
得た情報をウンチクとしてだれかに話しても嫌われるだけなのでご注意を。

さて今回の企業研究の目的は面接で内定を獲得するためでした!
では情報はどのように活用すればいいのでしょうか?

企業情報×自分で自分をアピール

相手のニーズに対して自分をアピールしていきましょう。
面接で受かる人は企業の採用ニーズに合った人です。

例えば
「自己PRをしてください」
と言われたときに、企業研究をしていれば会社ごとに伝えたいことは変わってくるはずです。
そして面接のなかの質問の一つひとつに必ず意図があります。
企業が求める回答が一つひとつの質問に対してあるのです。

それの正解のヒントを見つけるのが企業研究です。

キャリアプランを聞かれたとき
「10年後には○○の責任者になりたいです。そのために○年後までには○○を~」
とどこの会社でも通用しそうなプランを伝えるよりも、
「10年後御社の中長期計画に合った新事業に携わりたいと考えております。そのためには~」
など具体的にその企業でなければいけない話を出来たら印象良いですよね?

企業情報×市場で熱意を伝える

よく調べているということはそれだけで十分高評価です。
面接していると半分以上の人が浅い企業知識のまま面接に来ます。
でも本当にその会社に入りたいと思ったら調べて準備をしますよね。

内定を取るほど上位に入るためには、
他の候補者より深く調べて意欲をアピールすることも大切です。
しかし、会社のホームページや採用サイトはみんなが見ています。

そこで差別化をするのは、もっと広い視野で市場や業界に目を向けること。
もしあなたがその業界でその市場を相手に明日から仕事をするとしたら
どんなことが気になりますか?

企業情報×未来でキャリアを明確に

未来に関する知識や興味は必須です!
それを知らないのにキャリアプランを作れるわけがありません。

にもかかわらず多くの求職者が調べてこない。
そのため未来の情報をうまく活用するだけで一歩先に進めます。

例えば、業界地図によると自動車業界では
2031年~2040年に一般道で自動運転が実用化され、
欧州ではエンジン車の生産が禁止に、電気自動車や燃料電池車が主流になります。
これを知らないと「新しいエンジン車を作りたい!」なんて言ってしまいそうですよね。
知っていたら
「環境にやさしい自動車を低価格で生産したい」とか
「一家に一台車の充電設備を普及させたい」とか
よりもっともらしいキャリアを考えることが出来るのです。

参考:【目指せ!一発内定】面接でのキャリアプラン、将来の目標にはどう答える?(例文付き)

業界と職種の2軸で

さまざまな視点で情報を眺めなくてはいけません。
求人情報や会社ホームページに悪いことを書くはずがないのです。

業界のなかではどんな立ち位置なんだ。
同じ職種の中でこの会社の職種にはどんな特徴があるのか。

いい点だけではなく悪い点も見てください。

注意!情報はただの情報にすぎません!

いくら企業研究をしても、話の中身が伴っていなければ意味がありません。
理論武装して中身が空っぽでは響かないのです。

そして情報は使う場所を選びましょう
面接は調べた情報を披露する場所ではありません。
適材適所に織り交ぜて、必要であれば使いましょう。

この集めた情報と自分とを手らし合わせて、
退職理由や志望動機、キャリアプランを作成していきましょう。

参考:面接で内定が取れる退職理由(転職理由)の答え方と例文一覧。目指せ一発内定!
志望動機(志望理由)完全攻略!書き方と面接での伝え方を覚えて一発内定!(職種、状況別例文付き)

まとめ

企業研究には終わりがありません。
調べても調べても面接への不安が無くなることは無いでしょう。

ですが、深追いしてもいけません!
一通りの企業研究が終わったら、まずは想定される質問に対して回答を作ってみましょう。

それでも情報が足りず上手く回答が作れないときに補足で企業研究をすればOK
面接前はみんな不安です。
でも、割り切って早く寝ることも大事なのでほどほどに。

この記事の監修者

監修者画像

キャリアコンサルタント

兵庫 直樹

国家資格キャリアコンサルタント。大手外資系ホテル勤務を経て、15年に亘り、マネジメント業務に従事。 その中で人材関連に興味を持ち、キャリアコンサルタントを取得し人材業界へ。その後、持ち前のコミュニケーション能力と資格を生かし、ハローワークにて就業支援に従事してきた異例の経歴!

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