面接で失敗しない退職理由(転職理由)の答え方と例文一覧。目指せ一発内定!

選考

退職理由(転職理由)は面接で必ず聞かれる質問の一つです。
皆さんはなんて答えていますか?

ちなみに転職エージェントとして6年勤め多くの面接対策をやってきた経験から言うと
「最初から退職理由を上手く言えている人はほとんどいない」
です。

志望動機よりも作るのは簡単ですが、思わずNGワードを発してしまい
即刻お見送りとなる危険があるのが退職理由です。

では早速作っていきましょう!

目次

なぜ退職理由(転職理由)を聞くのか?

面接では面接官の質問の意図を読み解くことが大切です。
質問には必ず意図があります。
退職理由以外にも様々な質問の意図があるのでこちらを参考にしてみてください。
参考:初めての転職面接~マナーや対策ポイントを押さえて一発内定

そして内定を取れる人は単純です。
「即戦力として会社の利益に貢献してくれる人」
「すぐに辞めずに会社に定着して頑張ってくれそうな人」

です。

退職理由を聞くのは
「すぐに辞めずに会社に定着して頑張ってくれそうな人」 なのかどうか
の確認がメインです。

そりゃーいい会社だったら辞めたくないけど
入ってみてイメージと違ったら辞めるよ?

それでは企業は困るのです。
採用には多額の費用が掛かります。採用も研修も全てが無駄になるから
簡単に内定は出せないですし、辞めそうな人は排除するんです。

性格や適性を知るため

何にストレスを感じているのかを知って、自社とのマッチングを図ります。

例えば
「残業が嫌だ」っという人もいれば
「残業が出来ないのが嫌だ」っという人もいます。

「残業が嫌だ」とはいっても月10時間程度であれば全然問題ない人もいれば、
絶対に残業したくない人もいます。

何が嫌なのか、何がしたいのかはその人の性格です。
自社企業との適合性を図ることが出来ます。

「残業を絶対にしたくない」というのは決して我儘ではありません。
作業系の仕事や一般事務職であれば、自分の仕事を時間内にきっちり終わらせる人の方が良いでしょう。

その職種でどんな人を求めているのかによって退職理由は変えていく必要があります。

耐久性を知るため

どれほどストレスへの耐久性があるかは非常に重要です。
ちょっとのストレスでも辞めてしまうような人はどこも雇ってくれないでしょう。

大前提として完璧な職場はありません。
仕事はどこも大変で、つらいこともありますし、皆がみんな仲良しなんてこともありません。
給料だって高くないです。休みも週休2日以上は難しいでしょう。
どこかは妥協しなければいけないのです。
全部「嫌だ!」では働けないということは年頭に置いておいてください。

「あれが嫌だ。これも嫌だ。」それは唯のわがままです。
ある程度の我慢は必要ですし、ストレスがかかる状態においている必要はあります。

このあと面接で受かるための退職理由の作り方を解説しますが、
あくまで「面接で受かるための」です。
あなたが求めている完璧な職場はありません。
あなたのわがままをそのまま全部口にして受かる企業は有りません。

入社後すぐに辞める危険はないか?

「残業絶対嫌です」→ウチ残業あるから合わないな
「人間関係がこじれてしまい辞めました」→ウチでも起こり得る問題だな
「社長のワンマン経営が嫌で」→え?うちもワンマン経営なんだけど、、

なんていうことが起こり得ます。
そもそもそういう会社であればミスマッチかもしれないですね。

また退職理由によっては仕事に対する取組み姿勢や忍耐力の有無が見えてきます。
「入社3カ月しかたってないのに売り上げノルマを課されてしまって」
「職場で上司に厳しく怒られちゃって」
そんなことを理由に退職していたら正直どこの会社でも勤まりません。

他責にしないで自分で行動が出来るひとなのか

退職理由で一番いけないのが「他責にすることです」
環境のせいにしたらキリがありません。そもそも完璧な職場などないのだから。
「上司と気が合わなくて」
「周りの人たちが私語が多くてちゃんと仕事しないんです」
「うちの部下は本当に使えないんです。なんであんな人を雇うのか」

でも、だって、僕はわるくないんだもん

もしかしたら本当にそうなのかもしれません。
でも人のせいにばかりしている人と一緒に働きたいと思いますか?
一方で「会社の業績がわるくて」これも微妙です。
あなたも会社の組織の一員ですよね?
何とかしなきゃいけないのはあなたの仕事でもありますよね?

とはいうものの会社での環境に恵まれないことは多々あるでしょう。
その際には自分で行動したことを伝えるべきです。
「数字達成意識が低かったので、私自身率先して数字目標を公言して実績を立ててきました。
上長にも進言してきました。しかし、私の力不足で変えることはできず、事業が立ち行かなくなったため退職しました」

っていうのと。
「社内の人たちのやる気がなかったので退職しました」
では雲泥の差ですよね。

転職意思の強さの確認

まだ在職中の人であれば「転職意思の強さ」の確認が必要です。
曖昧な転職理由であれば
「この人、転職するか迷ってるな?内定出しても来ないな?」
と思われてしまします。

っというよりもそんな曖昧な状態で面接に来るな!
っていうのが正直な人事の意見です、、、

退職理由を伝えるポイント

さて退職理由を作る前に、印象が良い退職理由と言ってはいけない退職理由を知っておきましょう。
ここで注意しておきたいことは
「決してウソをついてはいけません」
ということです。

正直ウソをついてそれっぽい理由を伝えるのが一番楽ではあるのですが、リスクがあります。

面接対策の記事にてお伝えした通り面接では伝え方が8割です。
「残業が嫌で辞めました」ではなく
「自己啓発や新しいことを学ぶために時間に余裕の持てる職場で働きたい」とか

いや、嘘じゃないかもしれないけど、、、

結局は伝え方です。本音ばっかり言っていて受かる会社は有りません。
かといって嘘で塗り固めると、色々質問されていくうちにボロが出てきます。

ポジティブに自分の意志で退職したと言い換えるのが良いでしょう!

ポジティブな理由に変換

ネガティブな人という印象は面接において良くありません
「入社後も不平不満を言いそう」
「また難癖付けてやめるんだろうな」
なんて思われたらお見送りです。

ですが、退職理由にはネガティブなことも多いですよね。
そのネガティブなことをポジティブに言い換えることで、
前向きに明るいイメージを獲得できます!

前向きにポジティブに伝えるうえで大切なのは
「自分の意志で」退職した理由を話すことです。

「周りがこうだから」「こういう環境が嫌だから」ではなく
「自分はこうしたいから」「こういう成長をしていきたいから」に言い換える。

例えば

「上司が苦手だった」
これはネガティブで人や環境のせいにしています。
ではどこが苦手だったのですか?
「ワンマンで命令ばかり」
それが何で嫌だったんですか?
「自分の意見を言わせてもらえなかった」
どういう意見を言いたかったんですか?
「業務効率化や顧客満足向上について」
なぜそれを言いたかったんですか?
「やるからには自分の仕事で良い影響を与えたいから」

「自分自身で裁量権を持って、より多くの貢献が出来る会社で働きたいと考え退職しました。」
「顧客満足を第一に考え、お客様のために現場で裁量をふるえる仕事をしたと考えました」

大分ポジティブじゃないですか?

辞めた理由ではなく、それが何で嫌だったのか、次はどういう仕事をしたいのかで考えましょう!

不満だけで終わらせず、行動も具体的に

例えば上記の例で、
「上司がワンマンで命令ばかり」
ここで止まってしまってはタダの不満です。
そのうえで自分の意見を言ったのかは大事なポイントです。
改善行動を起こしたのかどうか

「会社の業績が悪くて」
「将来が不安で」
これも大きな他責です。あなたも会社の人間なのだから。
とはいっても自分一人ではできることは限られていますよね?
ですが、ただ現状に流されて「不安だなぁ」って漠然として転職するよりも
「変えよう!なんとかしよう!」と行動した結果、転職を選んだのでは大違いです。

何もしてないときはどうしたらいいの?

社内では何もしていなくても、「転職」という行動をとっています。
なぜ、社内では何もしないで転職を決めたのかを論理的に話せればOK!

ウソは言わない、けど言わないことを決めておくことも大切

ウソは言わないけど、何から何まで打ち明ける必要もありません
転職理由は応募企業への転職によって解決されることに限定して一つだけを選んだ方が良いでしょう。

例えば人間関係が問題になった場合。
職場で気の合わない人がいて、仲良くなれなかった。
なんてことはよくありますが、そんなことはどこの職場でも起こり得ます。
新しい職場だからと言って、同僚と仲良くなれるなんて保証はありません。
そのため人間関係を転職理由とすることはタブーともされています

退職理由を志望動機とキャリアプランにつなげる

面接で大切なことは「一貫性」です。
今回の転職理由と志望動機、今後のキャリアプランに一貫性があって初めて
「アッこの人なら頑張ってくれそうだな」と思ってもらえます。

退職理由は自分の意志で「次の会社で何を実現させたいのか」です。
志望動機は「その会社に入って何を実現させたいのか」
キャリアプランは「その仕事を通して将来何を実現させたいのか」
結局全部同じことを聞いているのです。

前職は立ち仕事で体力的にきつくてやめました
御社を志望したのは、立ち仕事の経験を活かせるかとおもったので
将来的には、体力をつけて立ち仕事を続けていけるようになりたい

なんか論理的に矛盾だらけで、ツッコミどころ満載ですよね?

「一日残業時間約5時間ととても多く、家族との時間が割けなかったため、
ワークライフバランスを改善したいと考え転職を決意しました」

こう答えて志望動機で
「より裁量権のある仕事でキャリアアップを図れるから」
ちょっと矛盾ですよね。
もちろん残業が多い=キャリアアップや裁量権
ではありませんが、どっちも欲しいはちょっと微妙。

であれば
志望動機は
「ワークライフバランスを整えながらも裁量権を持って働ける」
であったり、
キャリアプランでは
「子供が大きくなったあとで管理職になり、バリバリ働いていきたい」
とか。一貫性を持ったストーリーを展開しましょう。

一貫性があれば、転職回数が多くても面接で乗り切れます!
ちなみに逆質問にも要注意!
キャリアアップしたいって言ってるのに、逆質問で聞く質問が労働環境のことばかり
だったら矛盾してしまします。


参考:転職回数が多くても大丈夫!内定がもらえる秘訣を大公開
【目指せ!一発内定】面接でキャリアプラン、将来の目標、10年後の質問対策(例文付き)
面接での逆質問は最後の関門。不採用にならないために完全対策

具体的で納得感のある理由を作る

面接は基本的には減点評価です。
あなたの言うことに対して疑って聞いてきます。
「ほんとかな?」「うそっぽいな?」

そのため、納得感のある理由をつくること
自分が面接官だったらどこを突っ込むか?を考えることが大切です。

納得感のある理由を作るには
・論理的に矛盾なく伝わる
・一貫性がある
・自信を持ってハキハキと答える

まず矛盾があると必ず突っ込まれます。
自分の考えた退職理由を他の人に聞いてもらい、矛盾やツッコミポイントを確認して修正しましょう。
そして上記で紹介したキャリアや志望動機との一貫性があれば納得感は増します。

そして何よりハッキリと自信と熱意をもって伝えること。
自信なさげにモゴモゴと言い淀んでしまうと
「あっウソくさいな?」
っと疑われてしまうでしょう。

自信を持ってハキハキと

退職理由はデリケートな問題ですが、だからこそハキハキときっぱり答えてください。
それは「あなたの意思」のはずなのだから曖昧になるわけがないのです。

転職活動は人生で一番初めの自分の意思です。
今まで就職先を選んだりしたこともあるでしょうが結局、周りがやっていたからですよね?
自分で辞めるという大きな決断をしたのですから
その理由が曖昧であっていいはずがありません。

これはNG!伝えてはいけない退職理由(転職理由)

あなたが面接官だとして、どんな人と一緒に働きたいと思いますか?
逆にどんな人とは働きたくないと思いますか?

退職は人生のなかでも一大決心です。
その理由には「人」がもろに浮き出てきます。

「自分はこの人と一緒に働きたくないな」
客観的に見て自分のことをそう思ったのであれば改善していきましょう!

愚痴や悪口、他責は絶対だめ

そもそも、大前提として面接は愚痴を聞いてもらう場所ではありません。
相手に共感してもらいたいのであれば、友達に話しましょう。

面接官も人なので愚痴や悪口を聞いていて気持ちのいいものではありません。
不快なうえに場をわきまえられない人と思われるため絶対NGです。

ですが、自分の言っていることが愚痴や悪口だと気づいている人はあまりいないと思います。
そのため、意識することは「他責ではなく、自分の意思にいいかえること」
これをすれば絶対に愚痴や悪口にはつながりません。

自己主張だけの一方的な理由

確かに自分の意思で転職を決意したと言い換えることでポジティブな理由になります。
しかし、それは決して自己主張が全てOKというわけではありません。

「給料が上がらないから退職した」
よくある理由ですが、何を根拠に給料が上がると考えていたのですか?
それ相応の成果は出しているのでしょうか?
「希望の部署への配属が認められなかった」
これをポジティブに言い換えると「○○職がやりたい」となりますが、
果たしてなぜ認められなかったのでしょうか?

そもそも会社はチームで動いています。
全てが自分の思い通りに動くわけではないです。

そのためなんの根拠もなく一方的に我儘な自己主張をしていると思われるとお見送りです。

何で給料あがらないの!
オレあいつよりも能力たかいのに!

なんで俺がこんな仕事しなきゃいけないの?

こんな人と一緒に働きたいと思えますか?

志望動機につながらない退職理由

前述のとおり退職理由と志望動機とキャリアプランはセットで一貫していることが大切です。
「より裁量権を持って、自分自身の成果に対する評価が得られる環境でチャレンジしたいと考え転職を決意しました!」
っとか言いながら
ベンチャー企業→大手への転職だったらなんかおかしいですよね?
一般的に大手の方が、分業制で評価も一律の所が多いです。

そこに矛盾があると全ての回答を疑われて突っ込まれて
もっともっと矛盾してきてしまうので要注意です。

人間関係の悪さを理由にするのは危険

これも前述のとおり、人間関係はどこに行ってもつきものです。
例えばエンジニア職。
一見黙々と自分の作業だけをする仕事かと思われがちですが、
チームで動くことが基本で、進捗状況の報告相談、
仕様の変更、問題発生時の共有など非常に多くのコミュニケーションが必要です。

コミュニケーションを必要としない職場は有りません。
人間関係はどこの会社にでもありますし、それを上手くやっていくかどうかは自分次第です。

やりがいがない・好きな仕事をしたい

「やりがい」とはなんでしょうか?
「好きな仕事」ってなんでしょう?

でも嫌いな仕事をずっとしているなんて人生もったいない

最近よく聞きますね、、
でも好きな仕事もやりがいも自分で作るものです。

最近では好きを仕事にしよう!みたいなことが流行っていますが、
そんな甘くはありません。

そもそもやりがいとは、自分で見出すものです。
相手から与えられるものではなく、自分で意義や意味を見つけない限りやりがいなど生まれません。

そして好きを仕事にすることもNG。
そもそも、仕事はやっていくうちに好きになるものです。

心理学では「グロウス・パッション」と呼ばれます。
本当の情熱は何かをやっているうちに生れてくるのだという考えです。
参考:科学的な適職

私が面接官だったら
じゃー何にやりがいを感じますか?
やりがいを感じない仕事はやらないんですか?
好きな仕事についてもやりたくない仕事は必ずついてきますよ?
前職に入社した時はそれが好きな仕事だったんじゃないんですか?

っていじわるに沢山突っ込んじゃいます。

参考:好きなことで稼ぐ?そんなの嘘っぱち。本当の自分のキャリア・仕事を考える

退職理由(転職理由)をポジティブに変換するポイント

さて、前置きが長くなりましたが実際に作っていきましょう!
ここではどんな退職理由でもポジティブに自分の意思として表現するコツをご紹介します。

何度も言いますが、嘘はいけません。
言い方を変えるだけ、伝え方を変えるだけです。

ストレスを感じている要因は自分が苦手なこと

当たり前ですが、前職(現職)でストレスを感じていることは
自分が苦手と感じていることです。
では、そのストレスはどうすれば解消できるのでしょうか?
それこそ自分の志向であり、強みにもなるのです!

例えば、

「トップダウンで現場の意見を聞いてくれない」
ことにストレスを感じているということは、
あなたはもっと自分から意見を言って職場を改善していきたいという思いがあるんです。

「上が詰まっていて、キャリアアップが詰めない」
ことにストレスを感じているということは、
あなたには成長意欲があり、仕事を作業と認識していないということです。

「責任感を負わされるのが嫌だ」

こういう人もいるでしょう。
つまりあなたはバックオフィスでサポートすることが強みなのかもしれません。
適格な作業に対して強みを発揮するのかもしれません。

ストレスを感じていることを解消する方法を探れば
自分がどういう仕事をしたいと思っているのかがわかります

今回の転職で何を達成したいのか?

辞めた理由ではなく、次に行く理由で話すことも一つの手です。
「こうなりたいから転職する!」
応募先で実現できる目標にクローズアップして話していくことでポジティブになります。

なるほど!
これはどんな企業でもつかえそう

この際に注意すべき点は、
前職と応募先企業との違いを明確にしておくこと
「転職しなくても社内でできないの?」と突っ込まれたときにこたえられるように
前職でどういった課題をクリアして次はどういう目標があるのか
しっかり前職でクリアした課題を伝えられるようにしておくのも重要です。
前職を短期で辞めている、前職で特に成果を上げていないのにかかわらず
「こうなりたい!」って言っても説得力がありません。
またやりたいこと変わったら転職するの?って言われちゃいます。

特に何も考えずに退職してしまった時にも志望動機につなげてみましょう!
なかなか転職先が決まらずブランクがあいてしまった場合は
こちらの記事を参考にしてみてください。
参考:離職期間(ブランク)は転職で不利?好転させる選考テクニックを大公開!

志望動機とキャリアプランとの一貫性を貫く

志望動機の作り方にてご紹介した将来から逆算する方法を使います。
「将来こうなりたい」という絶対的な目標を持ち、
そのために御社でこういう仕事をして、こういう経験を積んで、
だからこそ僕は今の会社から転職しなくちゃいけない
今の会社でも将来の目標のためにこういう経験を積んできた。

と将来から逆算して退職理由を作っていく事で
一貫性のある納得感の高い退職理由が作れます。

参考:【目指せ!一発内定】面接でのキャリアプラン、将来の目標にはどう答える?(例文付き)

退職理由べつ攻略法プラス例文一覧

では、例文を見ていきましょう!
退職を考える理由、転職理由などは志望動機と比べてバリュエーションはあまりありません。
志望動機・キャリアプランを基にして退職理由を作る場合には別の志望動機の作り方を参考にしてみてください。

給料が低い

「自身の将来の人生設計を考え、より高い収入を得て過程を持ちたいと考え転職を決意しました。
現職では、ルート営業がメインで毎月売り上げ目標には達していますが
それ以上の売り上げアップは見込めない現状です。
また上も詰まっているためキャリアアップも望めない状況です。
今後、自分の力を思う存分発揮して実力次第で昇進が出来る御社でキャリアを積んでいきたいと考えました。」

「前職では年功序列で、若いうちから大きなプロジェクトに取り組むことが出来ませんでした。
営業担当としてトップの売り上げを上げたときにも評価が給料に反映されることもなく、
モチベーションを維持するのが難しいと感じております。
今後は成果に対する評価が得られる環境で、自分自身を鼓舞していきたいと考え退職を決意しました。」

客観的な理由もなく「給料が低いから退職しました」は絶対NGです!
そもそも給料が高い低いは自分で決める主観的な意見です。
20万の給料で満足している人もいますし、50万もらっていても少ないという人もいます。

そして給料=あなたの業務の価値です。
もちろん完全に評価が給料に反映されていることなんて無いでしょうが、
給料が上がらないのには自分の実力の無さがあるということも自覚しておきましょう。

・客観的に見て自分が行った業務や成果と給料が見合っていないとき
・事情があって給料アップが必要なとき

には給料を退職理由に使うのは有りです。
ですがあまりお金のことばかり言うのは印象は良くないかもしれませんね。

残業や休日出勤が多くて

「前職では、月の残業時間が100時間を超えていました。業務の効率化を図り短縮を試みましたが、
短縮した分だけ新たな業務が増える状況であったので改善が出来ませんでした。
業務時間が長いことにより自分自身の自己研鑽やスキルアップに割く時間が無い状況です。
今後は、社内のことだけでなく自分から積極的に外の情報を取得していく必要があるとかんがえております。
そのため、自己研鑽の時間を取りたいと考え転職を決意しました。」

残業が少なかったらどうしたいのか?
を考えてみましょう。

そしてこの理由も注意が必要です。
残業が多いというのも自分の感覚です。
10時間でも多いと感じる人もいれば50時間で多いと感じる人もいます。

そして残業や休日出勤が発生する理由も大切です

例えば、終わらせるべき業務があるにも関わらず残業をしない
これは微妙なラインです。
もちろん業務量が多すぎて終わらないなら会社に非がありますが、
適切な業務量にも関わらず終わらせられない。かつ自分の業務なのに残業もしたくない。
これは単なる仕事ができない人間であり責任感も無い人と言われても仕方ありません。

確かに、、、
「私、定時だから帰りますー!」
って自分の仕事を放棄する人とは一緒に働きたくないかも

休日出勤も時と場合によります。
会社から命じられた休日出勤が多い場合は退職理由になりますが、
自分の責任の範囲内であればどうでしょう?
例えば、転職エージェントの仕事の場合を考えます。
在職中の求職者のかたとの打ち合わせや面接の対策は平日になかなか時間が取れません。
さて、来週月曜日に面接が入りました。あなたはこの週末面接対策もせずに休みを取りますか?

仕事の特性上やむを得ないことはでてくるでしょう。
それさえ許容できないのであれば、そもそもその仕事を選ぶべきではありません。

というツッコミが来ることを想定して納得感のある理由を作りましょう!

会社都合による退職

「会社の業績が悪化して、希望退職の募集があり退職することを決意しました。
前職では業績回復に貢献できるポジションになかったこともあり、
かねてから興味ある仕事に就くチャンスと捉えました。」

「コロナ禍による経営不振でリストラ対象となり、已むおえず退職しました。
店舗を○○%閉店し、○○○人の人員削減となり、若手からリストラの対象となってしまいました。
非常に残念ですがいい機会と考えて、新たなキャリアに挑戦したいと考えております」

会社都合の場合「なぜリストラの対象になったのか」を気にします。
必ず聞かれるので、答えは用意しておきましょう。
自分の責任の場合と会社都合で仕方ない場合がありますが、いずれにしろ正直に回答することが望ましいです。
自分に非がある場合にはそれを受け入れ改善行動も併せて伝えましょう!

ノルマがきつすぎる

「以前の職場では営業社員に対して非常に高い目標数字が課せられ提案した。
目標達成のために全力で取り組んでいましたが達成できず、
営業部内10人中毎月達成者が1人いるかいないかという目標でした。
私自身は数字を追いかけることはもちろん重要だと考えておりますが、
数字を追いかけすぎてお客様のご要望に最大限答えられないことに歯がゆさを感じて退職をしました。
今後はお客様に寄り添って信頼関係を構築していける仕事をに就きたいと考えております」

さて、ノルマが高いというのはあなただけの意見でしょうか?
皆が達成しているのにあなただけが高いと思っていたのでは客観性がありません。

そして「ノルマが高い=嫌だ」もダメです。
「達成できない=嫌だ」もダメです。
究極、従業員なのだから会社から求められている成果を出すことが仕事とも言えます。
そのため、会社の命令が嫌なのではなく、自分自身がどうなりたいのかの視点を持ってください。

社長のワンマン・パワハラ

「前職ではトップダウンで、意見を発表する場はほとんどありませんでした。
現場の意見を上にあげようとしても発言の機会さえいただけない状況でした。
そのため社歴に関係なくドンドン挑戦していける環境に身を置きたく転職を決意しました。
今の会社で多くのことを学ばせていただいたことは事実ですが、
今のうちから多くの挑戦をさせてくれる環境で働きたいと考えております」

ベンチャー企業であれば大抵はワンマンです。
むしろ今話題のフラットな組織の方が例外的で、珍しいでしょう。
しかし、応募先企業がそのような環境でないなら立派な退職理由になります。

またトップの考え方についていけないということは
「自分が考えているやりたいこと・正しいこと」があるということです。
それは立派な志望動機に変えることが出来るので、それを基に退職理由を作っても良いでしょう。

自社の製品・サービスの質が低い

「前職で扱っていた競争優位性に乏しく、
他社の商品に追い越されて市場シェアを奪われつつありました。
営業職という立場から研究開発チームにお客様の声を届けましたが改善されず、
日々自分たちの製品に不安を持ちながらお客様にご提案をしておりました。
私としては自分の仕事によってお客様に満足度を与えたいという思いが強くなり、
胸を張ってお勧めできる商品に関わりたいと考え転職を決意しました」

まず「そもそもその会社に最初に入社したのは何で?」
っていうツッコミが来そうですね。
そして「商品ダメなのは、自分に責任はないの?」
「完璧な商品じゃなきゃ売れないの?」
っていうツッコミも来そうです。

そのため、入社していた時とは事情が変わっていることや、
自分から行動したことも併せて伝えると良いでしょう!

短期間での退職

「人事職として入社しましたが、配属は営業職でした。
内定時に想定していたポジションが必要なくなったとのことでした。
営業職としてお客様と直接お話しするいい機会となりましたが、
私のキャリアとしては人事を強く希望しているため短期ではありますが、退職を決意しました」

「入社前の条件と大きく異なり、短期ではございますが退職を決意しました。
前々職を退職した際には、残業時間の長さを改善したく転職活動を行いました。
前職では残業は月10時間程度とのお話でしたが、入社した後は全く状況が異なり、
現在月50時間程度の残業をしているため、転職することを決めました」

しっかりと「長期で働くつもりだったが、やむおえなかった」ことを伝えましょう。
そして、あまりにも短期だった場合は、
前々職の退職理由をメインで話して前職の退職理由を触れる程度にするという手もあります。
一貫した姿勢を見せて堂々としていれば気に留めることはありません。

キャリアアップがしたい

「前職では派遣社員として、事務作業を担当しておりました。
少しずつ経理の業務知識を身に着け、
経理としてもっと新しいことにチャレンジしたいという思いが強まり
正社員を目指したいと考えました。
前職では正社員になることはかなわなかったため退職しております。」

「前職は、労働環境も会社の売上も非常に安定していました。
非常にありがたい環境ではありましたが、
新規事業の展開などは考えておらず、
既存の売り上げの維持をメインとした業務であったため、
キャリアアップが望めない環境でした。
将来的な自分の成長を考えるとより競争の激しい環境下で
自分自身の実力をつけていきたいと考え転職を決意しました。」

キャリアアップ・スキルアップという言葉はとても素敵な響きですが、
それは今の会社ではできないことなのでしょうか?
そこは必ず突っ込まれるので、今の会社ではできなくて応募先企業でなら出来ることを明確にしてください。

また雇用形態を理由にすることも注意が必要です。
派遣やアルバイト雇用にもメリットがあり、それを選んだのはあなたです。
正社員として安定したいのであれば、どのような経緯でそう思うようになったのかの説明が必要です。

こう突っ込まれたらどう返す?

さて前述のとおり退職理由は突っ込みたくなってしまいます。
退職理由を聞くのはどちらかというと「この人は問題ない人か」の確認だから。
良いところを探すというより粗を探すような質問になりがちです。

そのため鋭いツッコミにも耐えられるようにしっかり準備をしましょう!

給料が低いのは自分の実力なのでは?

前述のとおり給料が低いという理由を上げるのは
・客観的に見て自分が行った業務や成果と給料が見合っていないとき
・事情があって給料アップが必要なとき

の場合だけです。
客観的な根拠も理由もないのに給料が低いなんて言ってはいけません!

では根拠も理由もあるのであれば、この質問は答えられるはずです。
突っ込まれたときように、数字を具体的に表しましょう!
大体あなたを雇用するのに会社が必要なお金は給料の2倍の額だと言われています。
社会保険料などがありますからね。
そして例えば営業であれば、利益を考えなければいけません。
「1,000万円売り上げましたー!」っていっても原価が950万円だったら利益は50万円しかありません。
経営者の目線に立って、「利益」をいくら出しているのか考えてみましょう。

うちの会社でも残業はあるよ?

残業なんてどこにでもあります。
そのためどこまでの残業が許容範囲なのかを明確にしましょう。

また理不尽な残業がNGだけど自分の仕事で残る分にはOKなんてこともありますよね。
自分のなかで明確に、どこからどこまでがOKなのかを説明できるようにしておきましょう!

その不満な部分に対してどう行動したの?

文句ばかり言って行動しない人なんじゃないかな?
そう思われたらお見送りです。
いくらポジティブに退職理由を言ったとしても行動が伴わないと説得力が乏しいです。

そのため、
・行動していないのなら退職理由として選ばない
・行動したのなら具体的に伝える

ことが大切です。

会社の将来性が不安っていうけど、君もその会社の一員でしょ?

私の前職は従業員20人くらいの会社でした。
あまり労働環境が良いとは言えない会社だったので、たくさんの人が辞めていきます。
なかには「こんなやり方じゃこの先将来性が無いと思うから」っていう人も。
でもそれってどうなのでしょうか?
20人しかいない会社ならあなたが動けば変わることもあるのでは?

大企業の一つの歯車として裁量権を持っていなかったのであればわかります。
しかし、例えば役職者が将来性が不安なんて言っちゃったら、
責任感が無さすぎるって思われちゃいます。

そのためこの質問にも
・実際に改善行動や提案した事実を伝える
・行動ではどうしようもできないくらいの理由があればそれを伝える

ことが重要です。
あくまで客観性があり納得感が高いことが重要です。

転職しなくても社内異動じゃダメだったの?

同業他社やピボット転職と言われるような同職種・異業界、異職種・同業界であれば
わざわざ転職しなくてもよくない?と言われることがあります。

ほかにも曖昧な転職理由は全て同じです。
「顧客満足度を高めたい」→今の会社で良いじゃん
「成長したい」→今の会社じゃできないの?ちゃんとやり切ったの?

そのため、今の会社でできないけど次の会社でなら出来ることを明確にしましょう。
そしてなぜできないのか、転職以外に選択肢は無かったのか考え
他の選択肢と比べたときに転職を選んだ理由を考えましょう。
具体的に論理的に。

入社する前からわかってたことでは?

短期で退職していた時には聞きたくなっちゃいますよね。
第二新卒の人とかにはよく聞いていました。

「入社してみたらやりたいことと違った」
→これ最悪です。そもそもやりたいことってなに?
入社する前はそれがやりたいことだったんじゃないの?
そんなやりたいことがすぐに出来ると思ってたの?

なんかいやな人事になってドンドン追い詰めちゃいそうです。

自社の製品に愛着が持てなくて。」
これも最悪です。製品も知らないで入社したの?ってことになっちゃいます。

ですが、それが事実で短期離職してしまったのなら今更仕方ないですよね。
正直に「勉強不足でした。今は反省しています」
って言ってしまうのも全然有りです!
下手な良い訳より過去の過ちを認める方が潔くて高評価になります。

まとめ

退職理由は、粗探しです。
NGワードを言ってしまったらアウト。
そのため念入りに作りこんで他の人に聞いてもらいましょう!

転職エージェントを利用して面接対策してもらうこともご検討ください。

この記事の監修者

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キャリアコンサルタント

兵庫 直樹

国家資格キャリアコンサルタント。大手外資系ホテル勤務を経て、15年に亘り、マネジメント業務に従事。 その中で人材関連に興味を持ち、キャリアコンサルタントを取得し人材業界へ。その後、持ち前のコミュニケーション能力と資格を生かし、ハローワークにて就業支援に従事してきた異例の経歴!

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