「わが社は離職率が高い」給料をあげなくても従業員が辞めない6つの方法

わが社は離職率が高い

そんな会社は非常にをしています。
「離職率が高い=人手不足」なだけではありません。
採用コストが高い。従業員が育たない。社員のモチベーションが低い。教育コストが異常。などなど

「給料上げなければ離職率は改善されない」と思ってますか?
それは違います。
「休み・福利厚生に投資しなければ採用できない」と思っていますか?
それも違います!

もちろん、給料・環境は大切ですが、
従業員が求めていることはそんなことではありません。

今すぐ改善できること、それは

・裁量権を与える
・適切なフィードバックを与える
・適度なストレスを与える・飽きさせない
・社会に役立っている実感を与える
・明確な目標を与える
・承認する

上記7つのポイントのうち一つでも意識すれば社員が辞めない会社を作れます。
「他社よりも給料が低くても」です。

目次

・裁量権を与える

給料よりも労働環境よりも「自由」であること
これがどんな他の条件よりも仕事から受ける幸せを大きくさせます。

給料を上げることで得られる幸福度は年収800万円がピークという研究結果があります。
実際に昇給した時には幸福度は上がりますが、人はその年収に慣れるためその幸福は長くは続きません。
給料アップの効果は一年しか続かないとも言われています。

確かに昇給は一時的に幸福度をあげて社員を引き留めるは有効ではありますが、、、

そこで給料よりも「自由」「裁量権」を与えてみましょう
実質タダでできます。

もちろん全部を「自由」になんで出来るわけがありませんが、
たとえば、
・週に2回は働く場所を自由に決められる(テレワークでもサテライトオフィスでも)
・働く時間を自由に決められる(フレックスタイム)

可能な範囲で社員に決定権を持たせることが大切です。
働き方だけではありません。
上記の例だと飲食店には厳しいですよね?


飲食店であれば
・常連客1名に対して1,000円まで自分の裁量でサービスができる
・日替わりメニューを一日一品だけ自分で作ることができる

看護師や宿泊業・サービス業など離職率が高い職場は労働時間・場所の制限があることが多いです。
その代わり他のところで裁量権をあたえることは非常にたいせつです。
レイアウトやインテリアなどを自由に決められる
部屋に置いておく、お菓子をえらばせる

そんなことでもいいです。ただの作業だけではなく自分が自由に出来ることが一つでも二つでもあれば
仕事の満足度は上がります。

適切なフィードバックを与える

仕事をしているうえで「達成感」は必ず必要です。
どんなに小さな達成感でも構いませんが、
ただ毎日の業務をおこなっているなかで達成感は自然に生まれるものではありません。

意味のないことを延々とやり続けることに人は非常に苦痛を感じます。
有名な話で、犯罪人に土をひたすら掘らせ、移動させて、またその土を使って穴を埋める。
という意味のない作業をやらせ続けた結果、精神に異常をきたす事態となった
というものがあります。

仕事ができる人間は自分で目標をさだめて、日々改善していくことを繰り返し
勝手に自分で達成感をえているものです。
そんな人はごく一部です。
こちらからフィードバックを意識的に与えないことには
「達成感」を感じられない人がほとんどです。

人は少しでも成長している、仕事が進んでいると感じられるだけでも満足します。
営業職など自分の成果がわかりやすい仕事でも同様です。
たとえ会社の目標を設定していたとしても、その目標が月の売り上げや年間売り上げであれば
毎日ちいさな達成感をえることは難しいでしょう。
もちろん明確な目標は大切ですが、会社が作った目標だけではいけません!

そこで適切なフィードバックです。

不動産の営業マンであれば日々の営業成績はもちろんですが、
その営業マンが物件を売った家族のその後などのお客様の声を積極的に拾うのも一つの手。


また、さまざまな切り口でデータを扱うのも一つ
月々の目標達成だけでなく、去年と比べた成績や同年代と比べた成績。
お客様満足度、会社に与えた利益、社内への貢献度、
どんなことでも自分が成長している、仕事を進めているという実感を持たせることが大切です。

飲食店やサービス業だとどうすれば?

飲食店であれば、日々の売り上げを公表するのも一つです!
私が働いていた飲食店ではPOSで今現在の一日の売り上げを見ることが出来ました。
「あと少しで昨日の売り上げを超えられる。」
そのように明確な数字があれば達成感を得られやすいのです。
売上の数字を従業員に隠すメリットなど何もありません。
リピーター獲得キャンペーンでポイントカードを配るのであれば、
そのポイントカードの利用率もすべて従業員に事細かに公開すべきです。

サービス業ではお客様のこえも一つの大きな達成感となります。
積極的にお客様アンケートを取ることはお客様の要望をきくことだけでなく、
従業員へのモチベーションにもつながります。
悪い結果でも大丈夫。そこから良くしていく過程で「達成感」をえられるのであれば、
悪い結果も必要です。

適度なストレスを与える・飽きさせない

「楽な仕事」はダメです。
ここで言う楽な仕事とは、労働時間や休日数などではなくストレスのかからない仕事のこと。
組織の中で一番ストレス・緊張感を持っているのは社長でしょう。
組織内のランクが高い人ほどストレスのかかる責任のある仕事をしていますが、
役職が高いひとほど幸福を感じているというデータがあります。

前に紹介している「裁量権」の話と似てきますが、
離職率を下げるためには従業員にはある程度まかせて大変な仕事をさせることも大切です。
難しい仕事を一部のスキルの高い人で独占するのではなく、「やらせる」こと
意識的にいまのスキルより一つ上の難易度の仕事を割り振るくらいがちょうどいいと思います。

なぜなら人はすぐ飽きるから!

ストレスの少ない仕事ほど飽きられます。
人はすぐに今の仕事・環境に慣れて、飽きて、退屈します。
給料でもおなじです。だから昇給した直後は幸せだけど、一年もたったらそれが当たり前になって幸せにも感じなくなります。

ではどうするか。
前述の「裁量権」「達成感」をあたえることもストレス・飽きられないために必要なこと。

そのほかには多様であるということです。
仕事を潤滑におこなう上で役割分担はひつようですが、細かく分けすぎてはいけません。
なるべく多くの人が、最初から最後まで携われるように設計をしてみましょう!

例えば、新しい飲食店を作るとなったさいに
マーケティングをする人。店舗開発をする人。物件を探す人。コンセプトを考える人
メニューを考える人。日々のオペレーションを考える人。実際に店舗で働く人。
いろんな仕事がありますが、なんでもかんでも専業・分業制にしてはいけません。

店舗開発をして、お店が出来てからは自分の業務ではない。
そのお店の評判はデータとしてみるだけでは「達成感」もわかなければ、同じ仕事ばかりで飽きも来てしまいます。
慣れない仕事であっても自分のかかわった店舗であれば複数の工程に参加させる。
出来れば最後まで。飲食店であればお客様にお金をいただくまでの工程に関与できることが大切です。

あなたの会社はマンネリ化していませんか?上層部は新しい挑戦やイレギュラーがたくさんあるかと思いますが、
他の社員はどうですか?

退屈?仕事なんだから当たり前だろ

って考えは禁物です!
転職することのハードルが下がっている今、退屈な会社を選んでくれる人なんていません!


社会に役立っている実感を与える

仕事の満足度が高い職業は何だと思いますか?
アメリカの調査では
1位聖職者
2位理学療法士
3位消防員
4位居郁関係者
5位画家・彫刻家

研究を行ったトム・W・スミスは、上記の仕事に共通することがあると言います

「満足度が高い仕事とは、他人を気づかい、他人に新たな知見を伝え、他人の人生を守る要素を持っている」

どんな仕事であれ需要がないとなりたたないので、社会のだれかの役には立っています。
ただ、それがわかりにくいことってありますよね?
上記5つの職業は社会への貢献度がわかりやすいのです。

逆に満足度の低い職業には
ピッキング作業・工場でのライン作業などがあげられます。
直接お客様の顔が見えない仕事です。

「金さえもらえれば人がどうなろうと関係ない」「仕事は仕事とおもって割り切っている」
そんなことを言う人もいますが、本当は違うと思っています。

ボランティアをしたことは有りますか?
ボランティアをする人は幸福度が高いという調査もあります。
実際、私もボランティアに参加する前は「お金がもらえないなんて、、、」なんて
考えたこともありましたが、今では人に喜んでもらうことは給料以上の喜びがある
ということを実感しています。

では、実際にどうすればいいのか。
前述のとおり「お客様の声」を集めるのも一つです。
営業職であれば商品・サービスを売ったあとの声。
飲食店であれば「口コミ」などです。

営業職・サービス業であればお客様の反応・社会的影響はわかりやすいですが、
例えば営業を支える事務職・飲食店であれば本部の人事や経理食などにはより配慮が必要です。

自分たちの会社の事業がネットニュースで取り上げられたら社内で大々的に公表しましょう!
日々ネットの口コミ、SNSなどの書き込みでポジティブな言葉にアンテナを張り社内に共有をしましょう!

自分たちが社会に対して影響を与えているという実感を与えることが大切です。

明確な目標を与える

離職率が高い理由は給料が低いからではなく、
不公平な評価があるからです。
アマゾンのCEOのジェフ・ベゾスは全従業員のデータベースを構築して定期的に従業員の行動を記録し、
明確に評価を行っております。

というのも給料の多い・少ないは誰かと比較した結果でしかないから。
年収1000万円をもらっていたとしても、それが自分より仕事ができない同僚よりも低かったら不満でしょう。
ただ年収が300万円だとしても他の人よりも仕事をして、他の人より給料をもらって正当に得られているという感覚があれば
その人は満足しているでしょう。

大切なことは明確な目標と評価
給料だけではありません。明確な目標は数字だけではありません。
自分たちのやっていることが歯車の一つでしかなく、
なんのために行っているのかの目標が明確でない場合も不満に感じます。
・何をしたら評価されるのか
・この仕事はなんのために行っているのか
・この任務を完了させたら社会にどんな影響をもたらすのか。

従業員の生産性もあがります。
例えば、私の例でお話すると、
社長から「営業全員の過去1年間の成績を細かく分析して報告書を上げろ」
と言われました。その仕事をして何になるのでしょうか?
当時は会社全体の売り上げが下がっていたため、文脈的にどこが足を引っ張っているのかを知りたいんだなっと予測することが出来ましたが、その目標が明確でなくただただ作業として作成するのと、売り上げ低下の原因が知りたいのであればこの数字は必要だな、この数字は必要ないなっと考えながら作業をするのでは格段に仕事の質と満足度は変わります。

社員に指示をする際は、明確にゴールを示すこと。
評価をする際は理由も明確にすること。

また、ビジョンがあいまいな会社も要注意です。
スタートアップであれば日々毎日、変更があって時代に取り残されないために変化を続けなければなりませんが、
一貫した会社の目的があってこその変化でなければいけません。

今の仕事はなんのために行っていて、それがどうして必要なのか、その仕事は会社の求めるビジョンに合致しているのか。

承認する

人はだれしも承認を求めています。
それは前述の社会に与えた影響の実感もおなじですが、もっと簡単に人を・仕事を承認することだけで、
人は満足感を得られます。

人には必ず承認欲求があります。そして、組織の中での居場所を求めます。
殺伐として自分の営業成績ばかりを追っているような会社でのモチベーションは給料だけになりがちですが、
ただ、褒める。認めるだけでも大きな違いを生み出します。

とはいっても常日頃から承認しているよって方もいらっしゃるかと思いますので、
承認の方法をいくつかご提案です!

・素直にほめる
・感謝を伝える

これは簡単ですね!本当に一言つけくわえるだけで大きな成果を生み出しますので部下がいる方は絶対取り入れてみてください。

社会的な承認を与える

例えば、社内報なども一つの手ではないでしょうか。
人知れず努力を重ねているけど、認めてもらえない。誰よりも熱い思いを持っている。
そんな影の思いは中々普段気付けないものです。
そこでインタビュー形式で一人一人の良さを社内に知ってもらうこと。
自分が取り上げられてもらうだけでも満足度は大きく変わります。

社外のインタビュアーに頼んで他の人のブログに掲載してもらうのも一つでしょう。

・仕事を任せる

前述の裁量権の話とも同じですが、仕事の成果に報いる方法は給料だけではありません。
言葉でみとめても良いですが、言葉は陳腐化してします。
「仕事の対価は仕事」任せることで承認欲求を満たすことが出来ます。

・表彰する

表彰すると言うといつも同じ成績のいいひとだけが取り上げる結果になりそうですが、
どんなちいさなことでもいいのです。
社内で毎朝一番早くくるでもいいですし、電話の受付対応が一番いいでも良いです。
小さなことでも気づいてもらえるだけで人はうれしいのです

総括

多くを書きましたが、給料・労働環境など投資が必要なこと以外にも社員を定着させることは可能です!
むしろ、上記が一つもできていない会社はヤバイです!
給料だけをモチベーションにする従業員は給料が上がらなくなると退職を考えます。

私自身、離職率の非常に高い会社で働いていました。
立場上、自由にやらせていただくこともおおく、裁量権もあり、認めてもらってもいましたが、
新しく入ってくる入社する人はそうもいきません。
入社して3か月持てば長いほう。そんな会社ではありました。
社長から無理難題を押し付けられ、目的もなにもわからないままただ忙殺される。

給料はよくてもそれでは人はやめます。

ぜひ、あなたの会社に一つでも応用してみては?

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この記事を書いた人

人材紹介会社にて約6年勤務。
人事責任者としての経験もあり、求職者側・企業側双方の視点から人事を学んでおります。

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