「I,pencil」明日の仕事のやる気がちょっと出る小話

アメリカの経済学者であるミルトン・フリードマンのエッセイ「I,pencil」
これは自由市場の複雑さと奇跡のような美しさを物語るエッセイです。
ですが、そんな経済学的なことと加えもっともっと大きなメッセージを読み取れます。

仕事のやる気が出ない方。
あなたの仕事は
誰を助けて、
どんな役に立ち、
どんな形をして市場に出ているのか、
どんな人と協力して、
どんな人に協力してもらっているのか。
ちょっと考えてみると壮大なプロジェクトの一員としての誇りを感じられるでしょう!


私は鉛筆です。
読み書きができる全ての子供は勿論大人にまで普段使われている、ごく普通の木製の鉛筆です。
書くことが私の仕事であり、使命でもあり。私の全てです。

私には教えるべき深い教訓があります。
そしてごく普通の単純な鉛筆だからこそ、その教訓をあなたに上手に教えられます。
「ごく普通の単純な鉛筆」ですが、この地球上で私を作る方法を知っている人は誰一人いません。
毎年アメリカでは15億生産されているにもかかわらず。

さて私を見ると何が見えますか?
木、漆、ラベル、鉛、少しの金属と消しゴムがあります。
私の家系図は北カリフォルニアとオレゴンで育つまっすぐな杉の木から始まります。
その杉の丸太を使うためには、のこぎり、トラック、ロープ等の道具は勿論、多くの人と数えきれないスキルが必要です。
その人々やスキルを支えるために、ベッドや食堂のあるキャンプ、料理、コーヒーが活躍します。
さて、そして丸太はカリフォルニア州の工場に出荷されます。
その工場で丸太は鉛筆の長さにカットされ、乾燥させてからワックスをかけられます。
製造、色付け、熱や光、電力、モーター、などどれだけのスキルが費やされているのでしょう。

何百万人もの人が私の製造に関与しています。
鉛筆会社の社長も含め、これら何百万の人は皆ほんのわずかなノウハウを提供しあっているのです。
その何百万人にはそれぞれのスキル、ノウハウがありどれも欠かせません。
しかし、その何百万人の人が皆わたしを欲しがっているわけではありません。
彼らは自分のノウハウを彼が必要とする商品やサービスと交換が出来ることを知っているのです。

そして更に驚くべきことに、これらの無数の行動を指示する人はいません。
「神だけが木を作ることが出来る」と言われています。
それは自分たちでは木を作ることが出来ないから。
それであるならばわたしも神だけが作ることが出来ると言えるでしょう。
なぜならわたしは自然に自発的に構成される何百万もの小さなノウハウを組み合わせて作られ、
誰一人として私の作り方を知らないのだから。

何百万人の人は鉛筆が必要だから協力するのではない。お金が欲しいから自ら協力する。
数百万人の知識と才能、自発的な協力が見えざる手によって意図せず目的が達成される。
そのおかげで鉛筆の恩恵を皆が受けることが出来る。
自由に交流していけばいくほど世界が良くなっていく。
自由と創造があれば我々が成し遂げられないことはない。

参考:https://www.econlib.org/library/Essays/rdPncl.html?chapter_num=2#book-reader
https://www.youtube.com/watch?v=e1mdVuCdex8

つたない日本語訳で申し訳ない、、、
概ね言いたいことは、
世界は人々の自由な行動によるノウハウの積み重ねによって奇跡のような結果をもたらしている。
ということ。

これは市場の奇跡をたとえ話を使ってわかりやすく説明したもの。
ではここからどんな教訓が得られるのか。

目次

自由市場のすばらしさ


経済学者ではないので簡潔に。
世界は何百万の人によって支えられている。しかもそれは誰に指図を受けるわけでもなく。
自分が持つノウハウをお金に換える。それの繰り返しで今の世の中が成り立っている。

人は古来から協力しあわない限り生き残れませんでした。
かつては狩猟・採集での協力で部族の中の限られた人数との協力でしたが、
今や市場を通して目に見えない何百万人もの人と協力して皆で社会を作り上げています。

仕事にやりがいがないと嘆く前に

仕事に対してやりがいを求める人は大勢います。
そして、「やりがい」がないから転職を考える、「やりがい」がないからモチベーションが上がらない。
そんな相談を多く貰います。

ではやりがいとは何でしょう?
・自分の能力の最大限を発揮できるような挑戦的な仕事
・他の人、社会の役に立っているという実感
などなど様々なところにやりがいを感じることが出来ます。

ここでは他の人、社会の役に立っているという点からモチベーションを上げる方法を紹介します!

やる気・モチベーションを上げる2つのこと

それは
・自分の仕事がもたらす結果を知ること
・その仕事が無くなったら困る人を想像する事

・自分の仕事がもたらす結果を知ること

あなたの仕事はどんな結果をもたらしますか?

例えば自動車のエアバックを製造するとき、
・単純な作業を行う、業務をこなすだけの人と
・車事故により死亡者を減らすために働く人と
ではモチベーションが全く異なります。

前述の「I pencil」のように市場は非常に複雑で入り組んでいます。
ですが、あなたの仕事はいつか結果に結びつき誰かの役に立っています。

自分がやっている仕事が社会の役に立っていることを実際に想像しましょう。
可能であるならば見に行きましょう。

飲食店であれば、あなたの料理を食べた後お客様はどんな気持ちになっていますか?
あなたの料理や接客によって、仕事にやる気を出した人が世界を変えるような発明をするかもしれません。

タクシー運転手でも同じです。あなたがお客様をスムーズに目的地にお送りしたことによって
お客様に時間の余裕が生まれ、素晴らしい仕事をするかもしれません。
チョットした接客でお客様がリラックスして、商談が上手くいくかもしれません。

・その仕事が無くなったら困る人を想像する事

もし、あなたがいなくなったら。
その仕事をやる人がいなくなったら。
だれが困って、どんな支障をきたすのでしょうか?

日々、毎日事務作業ばかりの単調な仕事をしている人。
もしあなたがいなくなったら、営業が事務も兼任して時間が無くなり結局はお客様が困ります。
そして、あなたの会社の売り上げも落ちるでしょう。
そしたら困るのはあなたの会社の社員だけではありません!
株主だってお客様だって困る。

日々、クレーム対応に追われている人。
もしあなたがいなくなったら他の人がクレーム対応をするのかも。
その人が上手くクレームを処理できなければ、クレームを言いたい人の気持ちは落ち着かず
怒りは収まらないかもしれません。
そしたらその人の仕事のパフォーマンスも落ちるでしょう。
その人のパフォーマンスが落ちたら誰が困るのか?

世界は全部つながっている

何が言いたいのかというと
「風が吹けば桶屋が儲かる」って言うのと一緒で
貴方の仕事は多くの結果・影響をもたらしあらゆる人の役に立っている。
そしてそれは決してあなたの会社だけではなく、お客様や取引先。
お客様や取引先を通じて、あらゆる影響をもたらします。

どれだけやりがいの無い仕事だと思っていても
お金をもらっている以上、価値のある仕事です。
お金を払ってまでやってもらいたい仕事には必ずどこかで良い影響をもたらしています。

私は、この仕事の結果次第では、あーなって・こうなって、、、、
もしかしたらビルゲイツにすら影響を及ぼすかもしれない!
なんて妄想をするのが大好きです!

不思議なことにモチベーションが上がるだけではなく、生産性も上がるので
是非、妄想をしてみてください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

人材紹介会社にて約6年勤務。
人事責任者としての経験もあり、求職者側・企業側双方の視点から人事を学んでおります。

目次