キャリアコンサルタント試験概要と出題傾向~キャリアコンサルタント増産計画

2本目では実際の試験概要についてお伝えいたします。
全体像を把握してから勉強することが大切です!

前回、お伝えしたようにキャリアコンサルタントの試験を受けるには受験資格が必要となります。
前回記事

目次

キャリアコンサルタント試験の内容

学科試験
実技試験 論述試験・面接試験

 学科論述面接
問題数50問1~2問1ケース
試験時間100分50分20分
合格基準70点以上90/150点以上 ※論述・面接で各4割以上
出題形式選択式記述式ロールプレイ
C:\Users\81906\Downloads\past-03.pdf

学科試験出題範囲

さっそくややこしい単語のオンパレード!
これは試験範囲そのままですが当ブログではもっとかみ砕いてご紹介するのでご安心ください!

試験範囲

Ⅰ キャリアコンサルティングの社会的意義
 1 社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解
 2 キャリアコンサルティングの役割の理解

Ⅱ キャリアコンサルティングを行うために必要な知識
 1 キャリアに関する理論
 2 カウンセリングに関する理論
 3 職業能力開発(リカレント教育を含む)の知識
 4 企業におけるキャリア形成支援の知識
 5 労働市場の知識
 6 労働政策及び労働関係法令ならびに社会帆s情勢殿知識
 7 学校教育制度及びキャリア教育の知識
 8 メンタルヘルスの知識
 9 中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識
 10人生の転機の知識
 11個人の多様な特性の知識

Ⅲ キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
 1 基本的な議場
  (1)カウンセリングの技能
  (2)グループアプローチの技能
  (3)キャリアシート(法第15条の4第1項に規定する職務経歴等記録書を含む。)の作成指導及び活用の技能
  (4)相談過程全体の進行 の管理に関する技能

2 相談家庭において必要な技能
  (1)相談場面の設定
   ①物理的環境の整備
   ②心理的な親和関係 (ラポール)の形成
   ③キャリア形成及び キャリアコンサルテ ィングに係る理解の 促進
   ④相談の目標、範囲等 の明確化

 (2)自己理解の支援
   ①自己理解への支援
   ②アセスメント・スキル

 (3)仕事の理解の支援
 (4)自己啓発の支援
 (5)意思決定の支援
   ①キャリア・プランの 作成支援
   ②具体的な目標設定へ の支援
   ③能力開発に関する支 援

 (6)方策の実行の支援
   ①相談者に対する動機 づけ
   ②方策の実行のマネジ メント

 (7)新たな仕事への適応 の支援
 (8)相談過程の総括
   ①適正な時期における 相談の終了
   ②相談過程の評価

Ⅳ キャリアコンサルタント の倫理と行動
  1 キャリア形成及びキャリ アコンサルティングに関す る教育並びに普及活動
  2 環境への働きかけの認識 及び実践
  3 ネットワークの認識及び 実践
   (1)ネットワークの重要 性の認識及び形成
   (2)専門機関への紹介及 び専門家への照会

  4 自己研鑽及びキャリアコ ンサルティングに関する指 導を受ける必要性の認識
   (1)自己研鑽
   (2)スーパービジョン

 5 キャリアコンサルタント としての倫理と姿勢
   (1)活動範囲・限界の理解
   (2)守秘義務の遵守
   (3)倫理規定の厳守
   (4)キャリアコンサルタ ントとしての姿勢

実技試験出題範囲

Ⅰ キャリアコンサルティン グを行うために必要な技能
 1 基本的技能
 2 相談過程において必要な 技能

引用:キャリアコンサルティング協議会 https://www.career-shiken.org/about/#content3

えっこれ全部!?

たしかにこれだけ見ると多いけど
重複してるところもあるから意外とすんなり!
あと試験細目に入っている単語は要チェック!
セルフキャリアドックジョブカード・ラポール・リカレント教育とか

そして次のポイントを押さえたら簡単になるよ!

ポイント

・4つの選択肢から1つを選択する形式の為、言葉を一言一句覚える必要はない
・対人間の為、倫理的に正しいかどうかである程度絞れる
※個人を尊重する大前提があるので相手のマイナスになるような選択肢・不適切な言葉が正解になるはずはない

・知識よりも常識的な思考が大切
・今でも使っている技法・理論が大切なので意外と常識問題も

例えば

第16回キャリアコンサルタント試験の過去問で

問 17 セルフ・キャリアドックの導入と展開に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1. セルフ・キャリアドックが最終的に目指すことは、個人が元気になり、
 組織が活性化される状態にすることである。
2. セルフ・キャリアドックに期待できることは、従業員にとっては、
 仕事を通じた継続的な 成長促進、企業にとっては、人材の定着が挙げられる。
3. 人材育成ビジョン・方針の策定に当たっては、業界・企業を取り巻く環境や、
 自社の人材が抱える実態を適切に把握する必要がある。
4. セルフ・キャリアドックを推進していくための責任者は、キャリアコンサルタントを統括 する位置づけから、
 必ず人事部門から選定しなければならない。

ややこしいように見えるし「セルフキャリアドック」という専門用語も入っていますが、
難しい言い回しにめげずに見てみてください。

正解は4

必ず人事部から選定しなければならないのであれば外部のキャリアコンサルタントの存在意義は薄くなりますよね。
受験の際にならった「必ず」であったり「一切禁止」などの強い否定で例外を許さないような言い回しは基本的には不適切です。
だって対人であっても対企業であってもイレギュラーはたくさんあって人によって全く違うんだから、
「絶対」なんてことはあり得ない!

こんな問題は出ないけど、、、
例えば求職者が人を殺したいって言ったとして
「どんな理由があっても絶対ダメ!」っていうのは法律
「まずは一旦話をきかせて!」っていうのがキャリコンなんだ

おなじ第16回から

問 21 労働基準法における労働時間、休日、休暇の規定に関する次の記述のうち、正しいもの はどれか。

 1. 特別条項がある場合には、月間 100 時間を超えて法定時間外労働を行わせることができる。
2. 1 週 4 日以下の勤務形態の労働者には、年次有給休暇を与える必要はない。
3. 週休 2 日制の企業において、法定外休日とされた日に労働させた場合、休日労働割増賃金を払わずともよい。
4. 所定労働時間が 7 時間の企業において 2 時間残業させた場合、
 法律上は 2 時間分の時間 外労働割増賃金を含めて賃金を支払う必要がある。

こちらはどうでしょうか?

ある程度選択肢は絞れませんか?
正しいものを探すのもアリですが、間違ったものを削ってみましょう!

正解は3

1 100時間を超えて時間外労働できるのであれば究極、
  月に300時間時間外労働しても合法ということ。そんなブラックを許すはずは有りませんよね

2 有給休暇について詳しく知らなくても「与える必要はない」というところに違和感を覚えませんか?
  労働者を守るための法律や資格なのに企業側の都合のいい選択肢には注意です。
  そもそも今、週休3日の企業もあるのでおかしいですよね

3と4は迷うかもしれませんが、2択までは絞れると思います。

4択問題のポイント!
常識外れの数字を入れてみること
月間100時間以上の時間外労働がありってことは
1000時間もアリってこと?って考えたら嘘を見抜けるよ

試験の日程

 学科・実技論述実技面接
第17回2021年6月27日7月3日・4日
第18回2021年10月31日11月13日・14日
第19回2022年3月6日3月12日・13日

試験は年3回行われます。

受験の申請期間は3か月前まで

書類に不備があると当たり前ですが申請できません。
友人は書類にぎりぎりに申請をだして書類に不備があり返送されて受けられませんでした。
国の事業なので融通は利かないですね、、、受験料はかえってきましたが振込手数料などひかれてまた次回、、、
その受験料を次回の受験料にそのまま回してくれっというわがままも通用しませんでした、、、

キャリアコンサルタント学科試験の出題傾向

さて当サイトでは出題範囲に沿って解説をしていきますが、大まかな傾向と各章の大まかな内容をお伝えいたします。

Ⅰ キャリアコンサルティングの社会的意義

キャリアコンサルタントが求められるようになった社会的背景や求められる役割についての内容となっております。

普段から新聞やニュースを見ている人にとってはさほど難しくない内容です!
非正規雇用が増加している
働き方が多様化している
テレワークや少子高齢化
といった社会一般的な内容が多くなっています。

難しい言葉も出てきますが、惑わされずに、常識的に考えることが大切。
「企業は利益追求の為なら何をしてもよい」とか
「個人は法に守られている。あらゆる場面で個人が優先される」

などといったあり得ない内容が言葉を変えてまどろっこしく出題されるので慎重に

うへぇニュースなんて見てないよぉ

大丈夫!
このあたりは第11次職業能力開発基本計画っていう
ものを読めば必要なことは大抵わかる!

Ⅱ キャリアコンサルティングを行うために必要な知識

この章では暗記が必要です。

キャリアに関する理論ではスーパーホランドクランボルツなど数多くの研究者の理論が出てきます。
キャリアに関する理論だけでなくフロイトマズローなど心理学者の理論にまで及びます。

この分野に関して暗記がおおく辛い時間です。

知識を持っておくことは大切です!ただ、実用的でない知識があることは確かです。
だれがどの理論を唱えたのかなんてことは実践で知識を披露しても鬱陶しいだけですよね、、、我慢です!

そのほかこの章では

労働関係法令・社会保障制度や労働市場の動向など、
うって変わって漢字が盛りだくさんの知識や国の施策・セルフ・キャリアドックなどの制度。

などなど

ここは踏ん張れ!
ただ、歴史とちがうとこは今でも使われている理論が多いところ!
いろいろ組み合わせて、関連させることが出来ればクリア!

Ⅲ キャリアコンサルティングを行うために必要な技能

実際の面接の流れに沿った進め方の内容が主になっています。

一部暗記もありますが、この章に関してはただ暗記するというよりも実践により近い内容になっているので
イメージとして固めるのがベストです。

ここは楽勝!

Ⅳ キャリアコンサルタント の倫理と行動

こちらも暗記ではなく、どちらかというと常識問題。

キャリアコンサルタントの行動規範に対する事柄です。

ここも楽勝!
キャリコンって相談者の話をよく理解して、親身になってくれる
そんな理想のキャリコン像がイメージ出来たら余裕!

例えば第14回の過去問より

問 34キャリアコンサルティングでの支援内容に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1.人間関係などの問題にぶつかった際に、それを解決することの支援。

2.就職や転職などの大きな課題に対して、事前の準備を行うことの支援。

3.心の病気が疑われる人の話を聞いて、診断・アドバイス等を行うことの支援。

4.それまでの経験やキャリアに関する考え方を振り返り、人間的成長を果たすことへの支援

という問題が出題されました。

正解 3

1.2.4はキャリアや仕事に関する悩みですが、3は医者の領域ですよね。

わからない・専門分野ではない相談内容の時に知ったかぶりをしてまで解決することはもとめられません!
この際の行動として正しいのは人の話を聞いて専門家を紹介すること

キャリコンは知ったかぶりはNG!
キャリコンの一言は相談者の人生におおーきく影響しちゃうからね!

同じく第14回より

問 35 面接技法の「質問」に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1.いくつかの選択肢を与えて、その中の「どれですか」と尋ねるのは、
 二者択一ではないので 開かれた質問に含まれる。

2.閉ざされた質問は答えがはっきりしているので、
 相談者にとって自分の言いたいことが自由 に伝えやすいというメリットがある。

3.質問技法によって相談者の考えや状況を理解することの第一の目的は、
 キャリアコンサルタントが正しい答えを見つけるためである。

4.「どうして」、「なぜ」と尋ねる質問は、相談者を緊張させ、対話を停滞させる危険性がある。

こちらはどうでしょう。

「開かれた質問」「閉ざされた質問」についての知識を問うていますが、
明らかに3は違いますよね?キャリアコンサルタントの為の面接ではないはず。
あとは「どれですか?」と尋ねる質問か「どうして?」と尋ねる質問化の違いを想像すれば答えに導けます。

というように完ぺきに暗記しなければいけない項目は限られています。

あとは「キャリアコンサルタントとはどうあるべきであるか」
をしっかりイメージとして持っておくことが大切です。

次回からようやく試験内容に入っていきましょう。

長いけどなんかいけそうな気がする!

考えたらわかる問題も多いんだよ~
実際にキャリコンの理想像・イメージ出来る人がいたら
もっとわかりやすくなるよ!

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この記事を書いた人

人材紹介会社にて約6年勤務。
人事責任者としての経験もあり、求職者側・企業側双方の視点から人事を学んでおります。

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