アブラハム・マズロー

マズローは重要です!マズローの欲求段階説は本当に多くの学者に影響を与えました。
現代でも多くの本で取り上げられています。
覚えるべきは
マズローの欲求段階説

1個だけ?

うん。マズローは様々な研究をして偉大な功績をたくさん残してるんだけど、
それ以上に際立って影響を与え続けてるのが欲求段階説なんだ。
もしマズローが出題されて欲求段階説に関する問題じゃなかったら、
その問題を作った奴は相当ひねくれてる嫌な奴だよ
マズローの人間性心理学

マズローはそれまでにあった理論を否定しまくって
人間心理学という新しい領域を切り開いたんだ
マズローはそれまでの心理学の主流であった行動主義や精神分析に対抗して、第三の勢力として人間性心理学を提唱しました。
行動主義に代表されるパブロフやスキナー、人間の深層心理を分析するフロイトを否定しました。

パブロフの犬?なにそれ?犬の行動が人間に応用できるとでも思ってるわけ?

精神分析?学問としては面白いけど、
精神や無意識を分析したからって変えられないんじゃ意味なくない?
実用的じゃないよね、、、

ってな感じで否定から入ったのがスタート!
行動主義は人間を実験や観察のみで理解しようとしてるよね、それって動物に行うような実験と一緒じゃない?
パブロフの犬ってなに?犬に当てはまるからって人間に応用できると思ってんの?
精神分析って心の深層の無意識ばっかりにとらわれてるよね。
でもそれがわかってなんの役に立つの?人間が健康で成長していくのに無意識の話をしても実用的じゃなくね?
そこでマズローは意識の領域に目を向けました。意識は変えられるよね。そして意識を生み出すのに欲求って大事だよね。
人間には食欲などの単純な欲求である欠乏動機のほかにも成長に向かおうとする成長動機も持っています。
人間の欲求を理解することで、最終的には自己実現が出来るよねって話です
マズローは貧しい家庭で育ったため、人間本来の欲求に気づけたのでしょう。

文字数を稼ぐためにいろいろ説明したけど、
大事なのはこれから!上の説明はなんとなーくわかってればOK!
では欲求段階説を詳しく解説します。

上の図のように人には5段階の欲求があります。
5段階の欲求
生理的欲求とは睡眠欲や食欲のこと
安全欲求とは安全や安定したいという欲求のこと
所属と愛情欲求とは認められたい、愛されたいという欲求のこと
自尊欲求とは権威や地位をもとめ、尊重されたいと思う欲求のこと
自己実現欲求とはあるべき自分になりたいと願う欲求のこと
これらの欲求はさらに分類されます。
生理的欲求・安全欲求・所属と愛情欲求・自尊欲求は欠乏欲求です。足りないから欲求が発生する。
それに対して自己実現欲求だけは成長欲求です。最上段にあることもあり、欲求が完全に満たされることは有りません。
足りないから欲求が発生するのではなく、もっともっとと際限なく欲求が発生します。

確かに、、、
おなかがすいたから食欲だし
安定してないから安定したいと思うよね、、、

そう!足りないから欲しい!のが欠乏欲求
マズローはこの5段階を不可逆なものと考えます。
一つ下の欲求が満たされて初めて上位の欲求が表れるということです。
・飢えに苦しんで食べるものに困り、生きていくことで精いっぱいの状態で、
安全や安心を求める余裕は有りません。
・自分の安全が確保できていない、安定していないような不安定な状態では、
愛されたいと求める余裕なんてありません。
というように下から上に上がっていきます。

こうやって見ると権威を求めてる僕は恵まれてるのかなぁ
下の欲求が叶ってるってことだもんね?

そう、日本人の多くは恵まれているよ、
マズローが貧しい環境で育ったからこそ、
下層の欲求の重要性が身に染みてたんだろうね
現代の日本において、食べていけない、眠れないなんて環境はあまりありません。
そして、法律や生活保護によりある程度の安全は確保されています。
そのため、現代社会の日本人において多い欲求は所属と愛情欲求、自尊欲求、自己実現欲求がメインでしょう。
対して、貧しい国ではまだ満足に食料が行き届かないケースがあります。
食料があったとしても、安全ではない国もたくさんあります。
まーごちゃごちゃ書きましたが、覚えるべきことは
5つの欲求の順番
不可逆で下の欲求が満たされて初めて上に行くということです。
この理論にちょっと付け足したのがアルダーファーのERG理論です。
ほかにもロー・アンの理論の根拠ともなっていて非常に影響力を及ぼしました。