アイビィのマイクロカウンセリング技法を徹底解説~キャリアコンサルタント量産計画

マイクロカウンセリング技法

様々な手法を統合した技法でカウンセリングの「メタモデル」とされています。
最終目標は「クライアントが自分の責任で人生を選択できる人間にする」こと。
そのためにカウンセラーは意図的に複数の技法をつかいます。

次にご紹介するカーカフと違い、カウンセラー自身が積極的に意図的に介入する指示的な技法です。

マイクロカウンセリング技法

かかわり行動
かかわり技法
積極技法
技法の統合

つまり

クライアントの話をよく聞いてラポール(信頼関係)を築きましょう!
→質問や相手の感情を言語化することで、効果的なコミュニケーションを取りましょう
→今度は積極的に指示やフィードバックなどを通して、相手の問題解決を促しましょう!
→様々な技法を駆使して問題解決しましょう!

包括的アプローチのまとめに書いてあったのと
あんまり変わらないね

うむ
結局はほどんどこの流れなんだ
①リレーションづくり(関係構築)
②問題把握
③目標設定
④方策実行
⑤結果の評価
⑥終了 + 問題があればいつでも再開

そんでアイヴィとか今までの包括的アプローチは沢山難しい言葉でてきたでしょ?
それを普通の人にもできるようにしたのが次の記事で紹介するカーカフ

ってな流れです。

ではひとつづつ

かかわり行動

クライアントの話を聴くことに重きを置いた姿勢を示す技法

信頼関係を築くのに重要です。

具体的には

視線の合わせ方
声のトーン
ボディランゲージ
言語的追跡(クライアントの言っていることについていく、追い抜いてしまってはダメ)

次のかかわり技法と何がちがうの?

かかわり技法とことなる点はあくまで姿勢とか態度の技。
話す言葉はきれいだけどなんか態度がえらそうとか、自信なさそうとかに焦点を当てた最初のイメージ戦略です。

かかわり技法

言語レベルの傾聴法です。

いくつ紹介すると、、、

かかわり技法

クライアント観察技法  カウンセラーからの質問に対するクライアントの
             表情や答え態度の矛盾や変化に気づくこと
質問    効果的な質問をすることで、相手から話を引き出す
励まし   語りを促すために「ええ、ええ」「うんうん、それで?」等の言葉をかける
いいかえ  相手の話した内容を違う言葉で明確に表現して返す
要約    相手の考えや感情を言葉にまとめる
感情の反映 あいての感情を観察して「あなたは、、、と感じているようですね」など言葉にして相手に気づかせる

などなど会話のテクニックです

なんか理論っていうよりも、
実践の勉強しているみたい、、、

効果的な質問って難しいよね
最後にちょっと補足してるよ!

積極技法

さて、かかわり行動、かかわり技法ラポールは形成されて、相手の話を聴くことが出来ました!
いよいよ問題解決に向けてこちらから積極的に関与します

積極技法

指示       クライアントに指示をして、問題解決に向かわせる

解釈       カウンセラーから見る新しい側面での意見を述べて気付かせる

自己開示     自分自身の経験などを伝えて、クライアントのモデルになる

情報提供     情報を提供して、気付きを与える

フィードバック  事実に基づいた意見を伝えて自己吟味を促す

などなど

技法の統合

面接の進み具合やクライアントの状況に応じて、様々な技法を組み合わせて問題解決に向かいます。

技法の統合

ラポール
問題の評価
問題の設定
解決、むかう方策の設定
方策の実行

上記の技法を組み合わせて進めていきます。

引用:http://shokugyo-kyokai.or.jp/shiryou/shokugyo/02-10.html

技法の中身の名称を完全に暗記するより上の図を下から眺めて、流れを把握していくこと、
各技法の特徴を抑えることが大切です!

原則は今のステップがある程度達成出来たら上の技法に進めます。
もし上手くできなかったら、また下位のステップに戻ったり、違う技法を試したりしながら進めていく


ちょっと寄り道してかかわり技法の「質問」を深堀です。
質問には「オープンクエスチョン」「クローズドクエスチョン」があります

オープンクエスチョンとは
5W1Hを基本とした質問で会話の広がりが期待できます。
クローズドクエスチョン
「YES/NO」でこたえられる質問や選択肢の中から選んでもらう
ような質問。情報収集には役に立つが会話の広がりには期待できません。
詳しくは「カウンセリングの技能」でご紹介しますがかかわりの深い分野なので紐づけましょう!

というのもキャリコンのテストでは理論だけを覚えるだけでは無意味で
それを実践できるようになる知識が必要です。理論があってこその技能。
実用性のない理論は存在しないから。

カウンセラーは質問は「何のために」するのか自覚していなければなりません。
闇雲に意味のない質問をする、ただ沈黙がこわいから何か聞いてみるなどは良くありません。

また、情報収集のために矢継ぎ早に質問をしまくるのもNG。
あくまで受け手の立場で相手の話を引き出し傾聴です。

この記事の監修者

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キャリアコンサルタント

兵庫 直樹

国家資格キャリアコンサルタント。大手外資系ホテル勤務を経て、15年に亘り、マネジメント業務に従事。 その中で人材関連に興味を持ち、キャリアコンサルタントを取得し人材業界へ。その後、持ち前のコミュニケーション能力と資格を生かし、ハローワークにて就業支援に従事してきた異例の経歴!

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